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【市況】東京株式(大引け)=165円高、円高一服で買い戻し優勢に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 17日の東京株式市場は、前日の米国株高や為替の円高一服を受けて買いが優勢だった。日経平均株価は一時340円あまり上昇する場面があったが、その後は戻り売りが出て伸び悩む展開となった。

 大引けの日経平均株価は前日比165円52銭高の1万5599円66銭と反発。東証1部の売買高概算は23億9738万株、売買代金概算は2兆4744億6000万円。値上がり銘柄数は1324、対して値下がり銘柄数は552、変わらずは83銘柄だった。

 来週に国民投票を控え、英国のEU離脱に対する警戒感は強いものの、前日の米国株市場では朝安後に切り返し主要指数が揃って6日ぶりに反発、これを受けてきょうの東京市場は主力株中心に幅広く買い戻される流れとなった。WTI原油価格の下げが続いているが、外国為替市場では円高が一服、足もとは1ドル=104円台の往来となり、輸出株に対する輸出採算悪化懸念がやや後退したことも全体相場にプラスに働いた。ただ、日経平均は前場に1万5700円台後半で高値をつけた後は伸び悩んだ。売買代金は増勢で2兆5000億円弱に膨らんだが、これは大引けにかけてのETFの構成銘柄入れ替えに伴う影響が反映されたものとみられている。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が大商いで堅調、キーエンス<6861>も買われた。大塚ホールディングス<4578>、武田薬品工業<4502>も上値を追った。西松屋チェーン<7545>が出来高を膨らませ急伸、日立造船<7004>、トクヤマ<4043>も物色人気に。日東紡<3110>、加藤製作所<6390>、UACJ<5741>なども買いを集めた。

 一方、小野薬品工業<4528>、村田製作所<6981>が軟調、JR東海<9022>も値を下げた。スカパーJSATホールディングス<9412>、MonotaRO<3064>なども安い。さくらインターネット<3778>が大幅安となったほか、日機装<6376>、エス・エム・エス<2175>も値を下げた。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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