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【経済】【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家DAIBOUCHOU:大暴落の今、投資家がやるべき行動とは?


以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家DAIBOUCHOU氏(ツイッター:@DAIBOUCHO )が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2016年6月16日18時に執筆

フィスコソーシャルレポーターとして新たに執筆させて頂く事になりました、DAIBOUCHOUと申します。

私は、2000年5月に株式投資を始め、新興不動産株を中心に投資し、2006年1月に資産10億円にしました。その後、リーマンショックで苦しい思いをして、アベノミクスで回復中という専業投資家です。ダイヤモンドザイなど、様々な株メディアで取り上げて頂いたので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、大暴落中の相場の中、私の自己紹介よりも、大暴落中の今、何をすべきか、語る事が急務で、皆様のお役に立てると思い、今回は大暴落への対処方法を書いてみます。

まず、投資資金自体が適正かを判断しましょう。目安として、株の投資金額が半分に減ったとしても、人生が破たんしないレベルなら大丈夫でしょう。株価半分は長期スパンで見れば良くある事です。特に、信用取引やFXなどレバレッジをかけた投資をされている方、大暴落で損失が加速するので要注意です。

大暴落が起きると、全てを投げ捨てて、楽になりたいというのが多くの方の本音でしょう。でも、待って下さい。今、株を止めたら、これから株で稼ぐ途中だったのに、それを自分で諦める事になるかもしれないのです。

私も、リーマンショックの大底の頃、信用取引を活用してでも、もっと株を買っておけば良かったとずっと後悔しています。虫の良い話です。あのどん底の真っ暗闇の中、我慢して株を保有し続けた投資家だけが、大儲けすることが出来たのです。

株の損失を見るのが怖くて現実逃避したくなる気持ちは分かりますが、勉強する機会を失う意味でも、非常に勿体無いです。損は損として、現実を受け入れましょう。また、今の気持ちを良く覚えておいて下さい。株で調子良く稼げると、つい慢心して安易な投資をしてしまいがちですが、暴落で苦労した時の気持ちを思い出せば、いつでも謙虚な態度にリセット出来ると思います。

初心者に多い失敗が、株の買値にこだわる事です。あなたの買値は他人には一切関係がありません。まず、買値は一度忘れて、全ては時価で判断しましょう。買値にこだわり、本心では売りたいのに、買値に戻るまで売れないという行為を塩漬けと言い、株の含み損の代名詞にもなっています。中長期投資だ、何だと理由を付けて、塩漬けを続けるのは危険信号です。一旦、全て売却したと仮定して、それでも新たにその保有株を買いますか?という事を自問自答してみましょう。

保有株も、棚卸しをするように改めてチェックし直しましょう。株価下落で売りたくなる保有株なのか、むしろ買い増ししたくなるほど、信念や確信が持てる保有株なのか。後者で揃えたポートフォリオが理想的で、精神的にも楽です。チェックする度に不安になるようなポートフォリオでは駄目です。

その後の反発で儲ける上で大事なのが、大暴落中に我慢して保有を続ける事。企業業績を分析する能力があれば、我慢して保有を続ける根拠を色々見つける事が出来ますし、この大暴落で右往左往して投げ売りされたお宝株を安く仕込む事さえ出来ます。私は企業業績を分析して投資する、いわゆるファンダ系の投資家なので、企業業績の分析の必要性を感じてくれたら嬉しいです。

仕事でも、テンパって頭が真っ白になる事があるでしょう。でも、紙に悩みをリストアップして書くと、すっきりすると思います。

最近、宝島社から発売され、私の事も掲載されている「株のしくじり先生」という本に、大成功して億を稼いだ個人投資家の過去の苦労話が色々掲載されています。苦労せず、億を稼いだ人は多分いないでしょう。昔の失敗なのに良く覚えていて、反省を踏まえて上達されています。

《WA》

 提供:フィスコ

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