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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:西松屋チェ、日立国際、京セラ、トヨタ

西松屋チェ <日足> 「株探」多機能チャートより
■西松屋チェーン <7545>  1,374円  +208 円 (+17.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 16日、西松屋チェーン <7545> が決算を発表。17年2月期第1四半期(3-5月)の経常利益(非連結)が前年同期比30.6%増の29.9億円に拡大して着地したことが買い材料視された。春物衣料などの販売好調で既存店売上高が堅調に推移する中、正価販売の増加で客単価が上昇したことが寄与。業務効率化による販管費の抑制も大幅増益に貢献した。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の70億円→77億円に10.0%上方修正。増益率が14.6%増→26.1%増に拡大する見通しとなった。

■トクヤマ <4043>  264円  +19 円 (+7.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付でトクヤマ <4043> の投資判断「ニュートラル(中立)」を継続し、目標株価を160円→290円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、原油安による化成品の採算改善やソーダ灰の拡販効果が想定以上と指摘。また、太陽電池向け多結晶シリコンのマレーシア新工場でのキャッシュコストが計画を上回るペースで減少しているとし、同証券の業績予想を上方修正した。目標株価の引き上げは、17年3月期以降は最終赤字に陥るリスクが減退したことを踏まえ、計算方法をPBRからPERに変更したことが要因としている。

■日立国際電気 <6756>  1,646円  +86 円 (+5.5%)  11:30現在
 日立国際電気<6756>が3日続伸。16日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」へ、目標株価を1590円から1870円へ引き上げた。3D NANDを中心とする成膜プロセス(SPE)事業の受注回復に期待している。

■住友林業 <1911>  1,476円  +71 円 (+5.1%)  11:30現在
 住友林業<1911>が急反発。大和証券が16日付のリポートで、レーティングを「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」へ、目標株価を1400円から1800円へ引き上げたことが好材料視されている。同証券では、消費増税が延期されたことで、17年3月期に想定された駆け込み需要はなくなるものの、その後の反動減および消費増税そのもので需要が押し下げられる懸念がなくなり同社にとってポジティブとみている。また、M&Aを軸とした海外事業が成長ドライバーとして期待できることから、17年3月期経常利益予想を477億円(前期比56.3%増)、18年3月期を525億円(同10.1%増)と見込んでいる。

■UACJ <5741>  247円  +10 円 (+4.2%)  11:30現在
 UACJ<5741>が8日ぶり急反発。アルミ圧延の最大手で業績好調。17年3月期は自動車向けなどが牽引、タイ工場の本格稼働や在庫評価損の減少なども収益に寄与する見通しで営業利益は前期比6割増の245億円を見込んでいる。欧州では自動車軽量化に向け、鉄の代替としてアルミや樹脂に需要がシフトしており、同社の収益環境に追い風との認識が高まっている。0.6倍台の低PBRも見直し買いを誘う。

■西松建設 <1820>  437円  +12 円 (+2.8%)  11:30現在
 西松建設<1820>が堅調。東海東京調査センターが16日付で投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を700円としており、時価とのカイ離が大きいことから、これを好材料視した買いが入っているようだ。同センターでは、国内の工事採算の改善が会社見込みを上回ると予想しており、17年3月期の経常利益を前期比35.7%増の221億円と、会社計画の165億円を大きく上回ると予想している。

■京セラ <6971>  5,079円  +137 円 (+2.8%)  11:30現在
 SMBC日興証券が16日付で京セラ <6971> の投資判断「2(中立)」を継続し、目標株価を5650円→6100円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、17年3月期はハイエンドスマホの成長鈍化で営業利益が会社計画未達と予想するが、18年3月期以降は既存事業での緩やかな成長が続くと報告。新たに追加した19年3月期の営業利益予想は前期予想比13.7%増の1400億円に拡大を見込む。また、現株価はKDDI株を継続保有した水準にあり、PBRも1倍を割り込んでいることから、これ以上の下落は考えにくいと指摘している。

■ケーヒン <7251>  1,642円  +43 円 (+2.7%)  11:30現在
 ケーヒン<7251>が反発。TIWでは、円高影響を吸収して増益を見込むなど、厳しい環境下で着実に収益力を高めていると指摘。ホンダ<7267>外拡販も含め受注は豊富、メキシコ貢献により米州の一段の収益向上が見込めるとの見方で、苦戦の二輪車向けも中国での電子燃料噴射システム需要やインドでのキャブレター需要の増加が見込めるため数量の伸び余地が大きいと解説。実績PBRが1倍を大幅に下回る株価水準は割安感が強いとみて、レーティング「2+」を継続している。

■アマダホールディングス <6113>  1,109円  +28 円 (+2.6%)  11:30現在
 アマダホールディングス<6113>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、月次受注は7月まで大幅なマイナスが続く見込みも、前年の省エネ補助金効果の反動のため、株式市場では概ね織り込み済みと指摘。8月からは前年比でプラス転換すると考え、当面のカタリストとして、月次受注のプラス転換確認、ノンコア資産の売却実施、自己株式取得の発表などを紹介。レーティング「オーバーウエート」を継続、目標株価は1460円から1450円に調整している。

■トヨタ自動車 <7203>  5,412円  +131 円 (+2.5%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が反発。売買代金は東証1部上場企業のなかで2位のソフトバンクグループ<9984>を80%も上回り断トツとなっており、市場の注目度の高さを物語る。今週の日経平均株価の急落は英国のEU離脱懸念とそれに付随するかたちで急速に進んだ円高が大きく影響しており、リスクオフの象徴的な銘柄として同社株は売りを浴びた。足もと外国為替市場では1ドル=104円台半ばで推移しており、急速な円高進行に歯止めがかかったことで買い戻しが優勢となっている。なお、同社の今期想定為替レートは1ドル=105円と実勢よりはやや円安に設定されている。

■ニフコ <7988>  5,410円  +130 円 (+2.5%)  11:30現在
 ニフコ<7988>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、多くの部品メーカーが減益ガイダンスを発表するなど厳しい事業環境の中、同社は堅調に増益を確保すると予想。市場環境が不透明な現状では、同社のような独自の強みを背景とした増益確度の高い銘柄の評価が今まで以上に高まる可能性があるとみて、レーティング「オーバーウエイト」と目標株価6200円を継続している。

■豊田合成 <7282>  1,933円  +37 円 (+2.0%)  11:30現在
 豊田合成<7282>が反発。TIWでは、円高や液晶バックライト向け低調などから目先は厳しいと指摘。17年3月期営業利益は会社計画の360億円を上回る370億円と予想するも、会社側が減配を予想している事に加え、市場で円の先高観が強いため、レーティングを「2+」から「2」に引き下げている。

■日本航空 <9201>  3,394円  +63 円 (+1.9%)  11:30現在
 JAL<9201>が5日ぶり急反発。ここにきて、再び原油市況が軟化傾向にある。北米指標であるWTI原油先物価格は前日終値ベースで1ドル80セント安の1バレル=46ドル21セントと急落しており、原油価格下落に伴う原燃料コストの低下メリットを好感する動きが強まった。なお、ANAホールディングス<9202>も堅調で、業種別騰落率では空運が全業種中値上がりトップ(9時25分現在)となっている。

■メニコン <7780>  3,000円  +55 円 (+1.9%)  11:30現在
 18日、コンタクトレンズ大手のメニコン <7780> がアルファコーポレーション(本社・愛知県名古屋市)の全株式を取得し完全子会社化したと発表したことが買い材料視された。アルファ社は中国でオルソケラトロジーレンズの販売認可を持つ。オルソケラトロジーは、就寝時に専用レンズを装着し、角膜表面の形状を変形させて日中の裸眼視力を維持する視力矯正方法。発表を受けて、中国オルソケラトロジー市場への早期参入による業績への寄与に期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 農業総合研究所 <3541>  2,770円  +500 円 (+22.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 メディアシーク <4824>  487円  +80 円 (+19.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 モブキャスト <3664>  720円  +100 円 (+16.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 サイオステクノロジー <3744>  745円  +100 円 (+15.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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