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【通貨】NY為替:ドル・円は104円26銭、英中銀が英国のEU離脱に警告、リスクオフ続く

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

 16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、103円76銭まで下落後、104円60銭まで上昇し、104円26銭で引けた。


 米国の先週分新規失業保険申請件数が予想を上回り、5月消費者物価指数が予想を下回ったためドル売りが優勢となった。また、英国中央銀行が英国の欧州連合(EU)離脱を警告したほか、連邦公開市場委員会(FOMC)、スイス国立銀行、日本銀行が警戒感から金融政策を据え置いたことを背景にリスク回避の円買いも加速。その後、株式相場の回復に連れて反発した。


 ユーロ・ドルは、1.1131ドルまで下落後、1.1251ドルまで反発し1.1226ドルで引けた。英国のEU離脱懸念にユーロ売りが加速、その後、懸念が和らいだため反発した。ユーロ・円は、115円50銭まで下落後、117円48銭まで上昇した。


 ポンド・ドルは、1.4013ドルまで下落後、1.4254ドルまで反発。国民投票に関する英国中銀の警告を受けてポンド売りが加速したのち、キャメロン首相が EU残留派の英労働党女性議員の銃殺事件を受けて国民投票に向けたキャンペーンを一時中断することを発表。また、ブックメーカーによると依然残留確率が大幅に離脱確率を上回っていることなどから懸念が後退し、ショートカバーが強まったと見られる。


 ドル・スイスは、0.9687フランから0.9636フランへ下落した。安全資産としてのフラン買いが強まった。

《KK》

 提供:フィスコ

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