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【経済】中国マネー流入で「ビットコイン」急伸、5%高の7万7460円で推移


仮想通貨「ビットコイン」の価値上昇が目立っている。大手取引所の火幣網(huobi.com)では、日本時間の午後1時54分現在、前日比5.05%高の4835.41人民元(約7万7460円、733米ドル)で推移。5月27日寄値の3016人民元から60.33%も急伸し、2014年6月以来、約2年ぶりの高値を更新している。取引参加者も急増しているようだ。
相場を支える原動力は、人民元レートの弱含みにある。人民元資産の減価を回避する狙いという。2015年8月の為替政策変更以後、人民元は下落トレンドに入った。海外送金が規制されるなかで、管理を受けずに送金できるメリットも存在。株式や不動産の市場が停滞期を迎えたことで、ホットマネーの一部も流入しているとみられる。中央銀行の中国人民銀行は15日、人民元の対米ドル基準値を1米ドル=6.6001人民元に設定。14日基準値より0.32%低くした。人民元レートの基準値は、2011年1月以来、約5年5カ月ぶりの低位にある。
また、近年はビットコインをめぐる取引技術の高さも認知されてきた。インターネット、クラウドコンピューティング、ビッグデータなどとの相性も良い。金融と技術を融合する「フィンテック」の将来性に着目し、JPモルガンやゴールドマンサックス、シティ・グループなども関連技術の開発に盛り出したほどだ。一部の金融機関や中央銀行では、すでに「通貨」として認める動きも出てきている。
中国のビットコイン取引所の規模は大きい。火幣網と比特幣(okcoin.com)は世界の1位と2位を独占。合算の取引額は、世界全体の92%を占めるほど巨大という。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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