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【特集】ワールドホールディングス<2429>---「人材・教育」「不動産」「情報通信」の3つの事業が柱

ワールドHD <日足> 「株探」多機能チャートより

ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』5月26日放送において、ワールドホールディングス<2429>を取り上げている。主な内容は以下の通り。


Q.まずは企業の概要からお願いします。

ワールドホールディングスは、1993年に北九州市で設立されました。業務請負業(アウトソーシング) からスタートし、現在では、「人材・教育ビジネス」「不動産ビジネス」「情報通信ビジネス」の3つの事業を柱とする持株会社として事業展開を進めています。製造派遣・請負では業界トップクラスを誇り、不動産事業ではマンションデベロッパーから総合不動産事業へと業容を拡大しています。


Q.事業の詳細を教えてください。

「人材・教育ビジネス(人材派遣・業務請負事業)」では、研究開発から設計開発・生産技術、製造、物流、販売、修理と、ものづくりの川上から川下に至るまで、ほぼすべての工程において事業を展開しており、特に、製造派遣・請負業務では国内トップクラスの規模を誇っています。
2010年から事業を開始した「不動産ビジネス(不動産事業)」では、デベロッパーとしてマンション及び戸建住宅の分譲開発などを中心に、リノベーション事業やユニットハウスの製造販売・レンタル事業へと展開しています。分譲開発は首都圏、東北、近畿エリアで、また、リノベーション事業は子会社であるみくに産業(株) で、建物管理業務などストック型のビジネスモデルも有しながら、北海道から九州まで全国で展開しています。


Q.業績についてはいかがでしょうか?

5月9日に発表した2016年12月期第1四半期決算では、売上高が前年同期比27.2%減の227.26億円、営業利益が41%減の16.62億円の着地となりました。
通期計画に対する第1四半期営業利益の進捗率は26.5%となっているほか、会社計画に対して順調な進捗となっています。セールス&マーケティング事業の売上高は前年同期比52.5%増の12.25億円と、百貨店との直接取引増加に伴ったフロア単位での契約の増加と、量販店の大口契約の獲得が寄与しています。

通期につきましては、売上高が前期比13.8%増の1001.11億円、営業利益が22.2%増の62.75億円、経常利益が19.9%増の61.53億円、当期純利益が0.1%増の38.14億円とする期初計画を据え置いています。


Q.中期経営計画が最終年度を迎えているそうですね。

ワールドホールディングスが2012 年に発表した5 ヶ年の中期経営計画では、最終年度となる2016年12月期において、グループ売上高1,001 億円、営業利益50 億円を目指すとしていました。今期の売上高は、当初計画並みとなりますが、営業利益は12億円ほど上回って着地する見通しです。

なお、2017年からスタートする次期5ヶ年計画については、今期中に策定する予定となっ
ています。


Q.最後に、ワールドホールディングスを取りまく事業環境についてもお願いします。

事業環境について見てみますと、人材・教育ビジネス事業は労働者派遣法の改正が2015 年9 月に施行され、今後資本力のない中小規模の派遣事業者の淘汰が進むとみられ、ワールドホールディングスにとってはシェア拡大の好機となるとみています。
不動産ビジネスでは、今後、高齢化社会の進展と世帯数の減少、地方での空き家増加といった市場環境の変化により、リノベーション需要の拡大が見込まれます。リスクを回避した仕入れノウハウが、今後の競争力の差別化要因になると考えられ、ワールドホールディングスの成長機会につながると考えられます。


ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30~14:45放送

《TN》

 提供:フィスコ

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