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【市況】<マ-ケット日報> 2016年6月15日

 15日の市場は日経平均が5日ぶりに反発。終値は前日比60円高の1万5919円だった。序盤は前日の米国株下落の流れを受けて100円ほど値を下げていたが、売り一巡後は下げ過ぎへの意識が働き買い戻しが優勢に。中頃以降は日米の金融政策会合を控えて売り方が手じまいに動いたため、相場はプラス圏で安定して推移した。もっとも、東証1部の売買代金は3日連続の2兆円割れで、実需の乏しさは相変わらずといった様子である。

 昨日の米国市場は欧州の株安が響きダウ平均は4日続落となった。ダウ平均の4連敗は今年2月以来約4カ月ぶり。英国のEU離脱懸念による売りがこの日も出ていたが、下落4日目として売り物も少なく下値は限定的だった。さて、英国のEU離脱懸念で揺れる市場だが、東京市場は先行して下げていただけに本日はようやくの反発となった。円相場の上昇が足元で一服していることや、中国上海株が大きく上げていることもプラスに働いたようだが、短期的に下げ過ぎて売り方が動きにくくなっていることが大きいだろう。今回の日米金融政策会合で政策的な動きが出ることはないと見られているが、それでも売り方はひとまず手じまっておこうという意識が働いたようだ。明日は昼頃に判明する日銀の結果で「現状維持」となってもおそらく失望売りなどは出ないだろう。市場の関心は来週23日の英国の国民投票に移っている。(ストック・データバンク 編集部)

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