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【市況】短期的な値幅取りで割り切りたいところ【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

15日の日経平均は5営業日ぶり反発。60.58円高の15919.58円(出来高概算19億3000万株)で取引を終えた。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る国民投票への懸念や、軟調な原油相場が嫌気された海外株安の流れを受けて、15800円を下回って始まった。

その後は米FOMCの結果のほか、日本銀行の金融政策決定会合を控えており、足元の大幅な下げに対する売り方の買戻しも意識された。為替市場では円相場がやや円安に振れて推移するなか、日経平均は節目の16000円に接近。しかし節目での戻り売り圧力も強く、16000円を目前にこう着感の強い相場展開となった。

自律反発をみせたが、ネックラインとして意識される16000円には届かなかった。明日はイエレンFRB議長声明が方向性を決めるほか、金融政策決定会合の結果を受けた為替市場の動向に振らされやすいだろう。サプライズはないと考えられるが、イエレンFRB議長の声明で5月の雇用統計が「異常値」だったとの判断が示されるようだと、7月利上げ観測が一段と高まることになろう。

日銀会合ではサプライズへの期待はない。ただし、ノーサプライズとしても、今年最大のリスク要因とみられている欧州連合(EU)残留・離脱を問う英国の国民投票が23日に迫るなか、アク抜けとはならない。日経平均は5日ぶりに反発となったが、自律反発の域は脱していない。時間外での原油相場の弱い動きも警戒される。調整が長期化する可能性が高まるなか、短期的な値幅取りで割り切りたいところであろう。

《AK》

 提供:フィスコ

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