【材料】【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家株道氏:利食い、損切りは何%でするべきか?
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家株道氏(ブログ「株道?人に教えたくない私の相場帳?」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2016年6月9日19時に執筆
利食い・損切りのタイミングについては初心者ならずとも悩ましいテーマだと思います。デイトレーダーなら数%で仕切るかもしれませんし、長期投資家なら安値で仕込んだ以上、2年でも3年でも保有して絶対に損切りはしない、というマイルールをお持ちの方もいらっしゃると思います。
かりに、多くの個人投資家に支持されている株のカリスマトレーダーが「-5%損切り」を提唱し、説得力もあり広く普及すれば、それを逆手にとってプロのトレーダーもアルゴリズムも、その数値目掛けて売りを仕掛けるといった現象も起こりえます。つまり、万能かつ普遍のロスカット値は存在しないと言えるのかも知れません。
私のところにも、「10%の含み益が出ています。そろそろ売り時でしょうか?」といったメール相談が来ることがあります。
気になったのは、自分の買値からの含み益何%で判断するのはナンセンスだということです。大抵の仕込みは大底ピッタリで買えていません。つまり、見るべきは直近の底から何%上げているのかが重要であり、貴方の含み益何%は誰も知ったこっちゃないのです。過去の平均上昇率をチャートで確認し、利益確定の時期を推測しなければいけません。
一方、底値レンジで仕込めていない銘柄(順張り)の損切りは、直近高値から-10~-12%になったら、躊躇なく切るのが基本です。
「悪い決算はすでに織り込み済みなのでは?」
「ここまで下落したら下げ余地は限定的?」と、
弱気の楽観が頭をかすめますが、ロスカットした結果、上昇したと言い始めたらリスクヘッジなどできません。
初心者は、損失は-8~-10%未満で抑えないとトータルで必ず負け越します。例外を作らないことです。この際、最もやってはいけないのが、割安感頼みの計画外のナンピン買い(追加購入)です。
人間は弱い。
私も過去、-10%を切らなかったために、-30~-80%まで様々な塩漬け経験をしました。その間、得たものは長期間のストレスだけ。そして他銘柄の底値買いチャンスをことごとく失いました。
-15%を超えたら初心者には損切れません。それが投資心理なのです。
大きく負けないことがいかに資産形成で大事なことか、勝ち組は知っています。
株に絶対はありません。損切りして、その後上がった、下がったと株価に一喜一憂する意味はありません。株式に損失保険はありませんので、想定外の事態が起こった時にご自身でリスク・コントロールすることが何よりも大切です。
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執筆者名:株道
ブログ名:株道?人に教えたくない私の相場帳?
《NO》
提供:フィスコ