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【市況】<マ-ケット日報> 2016年6月14日

 14日の市場は日経平均が4日続落。終値は前日比160円安の1万5859円で、4月11日以来、約2カ月ぶりの安値をつけてきた。取引時間中は一時250円を超える下げ幅を示現したが、短期的に売り込み過ぎている警戒感から終盤はやや買い戻されて終えている。この日も下げ材料は英国のEU離脱懸念とリスクオフに伴う円高の動き。英国の国民投票のある来週23日までは不安定な値動きを強いられそうである。

 昨日の米国市場は英国のEU離脱を警戒した売りが続きダウ平均は3日続落した。市場としてはこれまで英国の離脱をあまり想定していなかったため、ここにきて急速に織り込む動きを強めている。当の欧州でも株安が進み世界的な連鎖安が起きている。さて、この局面で改めて英国発の不安材料を織り込まねばならなくなった東京市場。本日は主力株に換金売りが続き2日続けての全面安に近い下げとなった。ただ、4日間で日経平均は約1000円近い下げを演じており、今日は中頃から下げ渋る動きも見せている。今晩の欧州や米国の株が下げ止まればそろそろ日経平均も反発して良さそうなタイミングだ。もっとも、トレンドとしての円高が続くうちは戻りも限定的となりそう。明日から始まる日銀の金融政策会合は、英国の国民投票を来週に控え、先んじて政策を打つことはまずなさそう。政策対応の余力を残しておかねばならないからだ。それは米国も同じで今日あすの政策会合で利上げが実施されることはない。(ストック・データバンク 編集部)

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