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【市況】総見送り商状のなか、マザーズの底入れを探る【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

14日の日経平均は続落。160.18円安の15859.00円(出来高概算19億7000万株)で取引を終えている。週明けの海外市場は、英国のEU離脱問題への懸念からリスク回避の流れが続くなか、NYダウは連日で3ケタの下落。シカゴ日経225先物は15920円に。これにさや寄せする格好から、寄り付き直後に16000円を割り込んでいる。一時プラスに転じる場面もみられたが、円相場が1ドル105円台をつけるなか、再びじりじりと下幅を広げ15800円を下回る場面も。大引けにかけてやや下げ渋るものの、連日で3ケタの下げとなっている。

セクターでは証券、銀行、水産農林、医薬品、食料品、海運、サービス、金属製品、ゴム製品、その他製品などの弱さが目立つ。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が8割を占めている。また、小型株の弱さが目立っており、マザーズ指数の下落率は10%を超えている。

円相場は1ドル105円70銭辺りまで円高に振れており、リバウンド意識も高まらない状況であろう。また、アキュセラ<4589>がストップ安、SOSEI<4565>が17%超の下落となり、日経平均が1.0%安のなか、マザーズ指数は10.0%を超える下げとなった。中小型株の弱い値動きがより個人投資家のセンチメントを悪化させている。

欧州連合(EU)残留・離脱を問う英国の国民投票が通過するまでは、全体としては手掛けづらい相場展開が続くことになろう。ただ、マザーズの下げは過剰反応にもみられ、26週線が位置する970pt辺りや出来高が積み上がっている900pt辺りを目先的なボトム位置として底入れを探ることになろう。また、リスク回避の流れのなか、中小型株についても、値がさ株よりも低位にシフトしやすい面もありそうだ。

《AK》

 提供:フィスコ

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