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【材料】ビーアールHD--- 『プレストレストコンクリート』で高い技術力を発揮

Br.HD <日足> 「株探」多機能チャートより

ビーアールHD<1726>は、鉄筋コンクリート(RC)の欠点であるひび割れを制御し、高い強度と耐久性を実現する、『プレストレストコンクリート(PC)』構造物の設計・施工を専門とする建設事業を主力の企業。また同社はコンクリート二次製品の製造販売、建設業の視点から生まれた自社パッケージソフト「KPR(建設業総合管理システム)」などソフトウェアの販売・開発等も展開している。

同社は橋りょう新設工事のみならず、今後全国で大規模更新・修繕工事として数兆円規模の発注が見込まれる高速道路などのRC床版をPC床版に交換するリニューアル工事の受注や、狭隘地での杭打ちを可能とするマイクロパイル工法、コンクリートのアルカリ骨材反応や塩害対策の亜硝酸リチウム工法などの高付加価値を有する独自技術を展開するなど、構造物の補修・補強工事の分野でも長年蓄積した知見と技術で強みを発揮し、継続的に成長している。

16年3月期は、売上高が前期比微増の208.16億円、営業利益は同37.5%減の5.08億円、当期純利益は0.7%増の4.72億円となった。営業利益の大幅な減益については、主力の建設事業において、前期から繰越した利益率の低い工事の売上高全体に占める割合が増加したことが主因で、継続性のある減益要因ではない。同期の受注高は、前期比30%増の220.14億円で、17年3月期の手持工事量を確保しており、業績の早期回復を見込む。

17年3月期は、主に(1)大規模プロジェクト(東日本大震災復興事業、20年の東京五輪関連事業、リニア中央新幹線の着工など)(2)既設橋梁の老朽化にともなう架替需要(3)インフラの老朽化対策としての補修・補強工事の3つからなる受注増を見込んでいる。その結果、売上高が前期比10.5%増の230.00億円、営業利益、経常利益は共に前期比70%超増の8.70億円、8.00億円と予想している。

《TN》

 提供:フィスコ

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