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【通貨】欧米為替見通し:ドル弱含みか、欧米株安や米銃乱射事件を嫌気も

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

今日の欧米外為市場では、ドル・円は弱含む展開となりそうだ。英国の欧州連合(EU)離脱懸念を背景にリスク回避的な動きが見込まれるほか、米国で発生した銃乱射事件も嫌気される要因となろう。ただ、日米の金融政策決定を控え積極的な取引は手控えられる見通しで、ドルが105円半ばを割り込む値動きは想定しにくい。

13日の欧米市場では、重要経済指標の発表は予定されておらず、株価などをにらむ展開となる見通し。英国のEU離脱への警戒感から株安が見込まれるほか、ドイツや英国の国債利回り低下や原油価格の弱含みも観測され、リスク回避的な円買いは続きそうだ。また、米南部フロリダ州で12日未明(日本時間12日午後)に50人が犠牲となった銃乱射事件は、市場センチメントをさらに低下させる要因となりそうだ。

ただ、14-15日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)と15-16日の日銀金融政策決定会合を控え、連邦準備制度理事会(FRB)と日銀はともに金融政策を据え置く公算のなか、結果を見極めたいとのムードが広がるだろう。このため、ドル・円はリスクオフの円買いはそれほど強まらない見通しで、5月3日に付けた105円55銭付近を大きく下抜ける展開は想定しづらい。


【今日の欧米市場の予定】
・特になし

《WA》

 提供:フィスコ

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