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【市況】13日の中国本土市場概況:上海総合3.2%安と続落、保険・証券株の下げ目立つ

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

連休明け13日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比94.09ポイント(3.21%)安の2833.07ポイントと続落した。約2週ぶりの安値水準に低迷する。上海A株指数も下落し、98.50ポイント(3.21%)安の2965.26ポイントで引けた。外貨建てB株相場も値下がり。上海B株指数は10.81ポイント(3.08%)安の340.64ポイント、深センB株指数は18.63ポイント(1.71%)安の1069.80ポイントで終了した。

本土連休中(9日と10日が休場)の海外株安が重し。英国の欧州連合(EU)離脱問題が不安材料として意識されるなか、先週末は香港を含む主要マーケットの株式が軒並み急落した。欧州経済の混乱で、中国景気も不安定になると警戒されている。ベンチャー企業株で構成される深セン創業板指数の急落も(前日比6.0%安で終了)、中小型株を好む個人投資家のセンチメントを冷やした。各指数は引けにかけて下げ幅を広げている。

なお、取引時間中に公表された5月の中国・経済指標に関しては、小売売上高が10.0%増(予想は10.1%増)、鉱工業生産が6.0%増(同6.0%増)という結果だった。今年1~5月の都市部・固定資産投資は、前年同期比で9.6%増の18兆7671億人民元(約311兆5338億円)。市場予想(10.5%)を下回り、伸び率は約16年ぶりの低さだった。

業種別では、株安が逆風となる保険株と証券株が安い。中国人寿保険(601628/SH)が3.7%、中信証券(600030/SH)が4.8%ずつ値を下げた。ITハイテク関連株も下げが目立つ。業務ソフト開発大手の用友網絡科技(600588/SH)が8.7%安で引けた。自動車株や不動産株、消費関連株、インフラ関連株、運輸株など幅広く売られている。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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