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【特集】VTHD Research Memo(5):自己資本比率は34.4%、キャッシュも増加

VTHD <日足> 「株探」多機能チャートより

■業績動向

○財務状況
VTホールディングス<7593>の2016年3月期末の財務状況は、流動資産は38,419百万円(前期末比1,772百万円増)となったが、主に現金及び預金の増加1,349百万円、受取手形及び売掛金の減少355百万円、たな卸資産の減少341百万円などによる。固定資産は56,559百万円(同434百万円増)となったが、設備投資による有形固定資産の増加2,132百万円、のれん償却による無形固定資産の減少959百万円、評価損計上による投資その他の資産の減少740百万円などによる。

一方で、流動負債の残高は44,935百万円(同3,117百万円増)となったが、これは主に買掛債務の減少1,670百万円、短期借入金の増加3,270百万円などによるもの。固定負債は15,346百万円(同3,004百万円減)となったが、主に社債の減少294百万円、長期借入金の減少2,574百万円などによる。一方で純資産は34,697百万円となり、前期末比で2,093百万円増加した。主に親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加2,096百万円によるもの。この結果、期末の自己資本比率は34.4%(前期末比1.1ポイント増)となった。

○キャッシュ・フローの状況
2016年3月期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローは9,640百万円の収入となったが、主な収入は税金等調整前当期純利益の計上6,830百万円、減価償却費3,701百万円、のれん償却額1,001百万円など。主な支出は、仕入債務の減少1,332百万円などであった。投資活動によるキャッシュ・フローは3,220百万円の支出となったが、主に有形固定資産の取得(ネット)による支出3,260百万円などによるもの。財務活動によるキャッシュ・フローは5,041百万円の支出となったが、主に短期借入金の増加(ネット)による収入1,813百万円、長期借入金の減少(ネット)による支出1,102百万円、配当金の支払いによる支出2,000百万円、リース債務の返済による支出3,173百万円などによるもの。

この結果、現金及び現金同等物は前期末比1,397百万円増加し、期末の残高は7,454百万円となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《HN》

 提供:フィスコ

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