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【市況】米国株式市場見通し:FOMCに注目


14・15日に開催されるFOMC(連邦公開市場委員会)に注目が集まる。先日発表された雇用統計が軟調な内容であったことや、23日に予定されている欧州連合(EU)離脱を巡る英国の国民投票への懸念も大きく、今回のFOMCで利上げが決定される可能性は低い。15日に開催されるイエレンFRB議長の会見では、連邦準備制度理事会(FRB)が7月・9月の利上げにどの程度含みを残すかが焦点となるほか、今週は多くの主要経済指標の発表が予定されており、米景気の先行きを占う展開となるだろう。

経済指標関連では、5月輸入物価指数(14日)、5月小売売上高(14日)、5月生産者物価指数(15日)、5月消費者物価指数(16日)、6月NAHB住宅市場指数(16日)、5月住宅着工・建設許可件数(17日)などの発表が控えている。小売売上高は5月新車販売台数が低調だったほか、5月は営業日が前年より少なかったことから前月から大きく減速することが予想される。

13日から17日にかけてアップルの世界開発者会議 (WWDC) の開催が予定されている。同社の音声認識型アシスタント機能「Siri」をアプリ開発者へ開放するほか、アマゾンやグーグルに続く家庭用デバイス開発に応用するとの思惑が広がっている。次期iOSやOS Xの発表が予想されるほか、ノートPCのハードウェア刷新も噂されている。イベントの発表内容次第では同社製品の需要を後押しする可能性があり、期待が高まっている。

14日から16日にかけてロサンゼルスでゲーム見本市(E3)が開催される。世界的に有名なゲーム企業のエレクトロニック・アーツ(EA)やアクティビジョン・ブリザードが参加を見合わせるものの、今年はソニーが10月に発売を予定する仮想現実ヘッドセットに注目が集まりそうだ。同製品はフェイスブックが発売している「Oculus Rift」と比べると安価でゲーム機への使用が可能であることから、今後の売れ行き次第では、フェイスブックやマイクロソフトの株価に影響を与える可能性がある。

(Horiko Capital Management LLC)

《FA》

 提供:フィスコ

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