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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2016年6月10日

 今週の日経平均終値は16601円36銭、前週末比40円87銭安でした。

 今週の日経平均は高値1万6830円、安値1万6322円で、値幅500円程度の狭い往来相場となりました。買い材料が見当たらないなか、円高などの悪材料で下値を試す展開でしたが、意外にも円高売りが続かず、結果的に妙な底堅さを感じさせる1週間でもありました。内的には日経平均のPER13倍台という割安さがそうさせている面があるようですが、外的に原油高・ドル安というリスクの取りやすくなった環境が、外国人の日本株売りを止めている点が大きいのかもしれません。また、信用買い残、裁定買い残が大きく整理されていることも売り圧迫要因の後退につながっています。とはいえ、アベノミクスが機能しなくなっている日本の現状はマクロ的な買い要因が見当たらず、日経平均が1万7000円台を回復するにも四苦八苦といった状態です。せっかく下値が固まりつつあるのに買い材料がないのでは、株価も横ばい方向に動くほかありません。来週は日米の金融政策会合がありますが、恐らくここでは何の動き(政策)もないでしょう。来週も今週同様の膠着的な相場となりそうです。(ストック・データバンク 編集部)

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