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【特集】健康CP Research Memo(6):2017年3月期は海外でも本格的に多店舗展開に踏み出す計画


■RIZAP事業の現状と見通し

(4)海外展開

海外展開は健康コーポレーション<2928>の成長戦略の重要な部分を占めている。しかしながら、国内同様、店舗開設計画ありき、といった形での展開は考えていない。最小限の投資で、慎重に市場動向調査やマーケティング手法の有効性の検証を重ね、「行ける」と判断した段階で一気に市場を取りに行くというのが同社の基本パターンだ。この点は国内も海外も同じだ。

同社の海外店舗は5ヶ国6店舗となっている。2016年3月期まではテストマーケティングのステージで、基本的なデータの収集を主たる目標としていた。これまでの実績では、全地域においてSNS/口コミやWeb広告の有効性を確認できたほか、米国でのマス広告の有効性や台湾・香港でのテレビCMの有効性などを確認することができている。

こうしたテストマーケティングフェーズを経て、2016年度からは本格的に多店舗展開に踏み出す予定だ。一足早く進出した台湾、香港、上海は好調に推移しており、このあたりが先に本格展開されると弊社ではみている。

2月に出店したサンタモニカ店(米ロサンゼルス市)はPDCAサイクルを実行してデータの収集・分析に取り組んでいる最中だ。米国市場は、規模としては日本よりも圧倒的に大きく魅力的ではあるが、アジア諸国と比較して、人種的違いやボディメイクに対する考え方などの点で違いが大きいと考えられるため、慎重にテストマーケティングを続けている状況だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《SF》

 提供:フィスコ

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