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【特集】イグニス Research Memo(3):累計280万DL突破「ぼくドラ」がけん引するネイティブソーシャルゲーム

イグニス <日足> 「株探」多機能チャートより

■事業概要

(2)ネイティブソーシャルゲーム(課金収入モデル)

このモデルはアイテム課金を基本とするネイティブソーシャルゲームを提供している。ソーシャルゲームは他のユーザーとコミュニケーションを取りながらプレイするオンラインゲームである。開発本数を一定数に絞り込むことで品質の高いゲームを提供するという方針のもと、前期(2015年9月期)は2作品目となる「ぼくとドラゴン」の配信を開始し、順調に立ち上がった。今年5月には累計280万DLを突破するとともに、ゲーム売上ランキングでもiOS版が2月20日に過去最高順位の15位を達成、Android版も2月27日から3日間連続で17位を記録するなど好調を維持しており、イグニス<3689>の業績の伸びをけん引している。あと、今年6月下旬には本格的なテレビCMに向けたテストマーケティングを予定しており、更なるユーザー数の拡大と運用ノウハウの蓄積を目指している。

同社グループは、2016年3月末現在、連結子会社9社で構成される。連結子会社には、無料ネイティブアプリの企画・開発・運営・売却を行う(株)アイビー、(株)IGNIS APPS※1、IGNIS AMERICA, INC.(米国子会社)のほか、全巻無料型ハイブリッドアプリの企画・開発・運営・売却を行う(株)イグニッション、ネイティブソーシャルゲームの企画・開発・運営・売却を行う(株)スタジオキング、新しい視点でSNSを展開するALTR THINK(株)(2014年10月に買収)のほか、2015年10月に買収した(株)U-NOTE※2などがある。なお、2016年2月1日には関連会社のM.T.Burn(株)の株式を譲渡した。

※1旧スワッグアップ(株) 。
※2「仕事を楽しく、毎日をかっこ良く。」をコンセプトとしたビジネスパーソン向けキュレーションメディア「U-NOTE」を運営。

同社は各連結子会社を通じて、ゲーム及び非ゲームの領域で、広告収入及び課金収入の両方の収益モデルを手掛けており、専業への特化及び単一の収益モデルに依存しがちな同業他社と比較すると、IT上場企業では特殊なポジショニングを取っている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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