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【市況】個別材料株やテーマ株に個人主体の資金が向かいやすい【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

10日の日経平均は続落。67.05円安の16601.36円(出来高概算22億株)で取引を終えた。海外株安や円相場の下落が重石となり、売り優勢の展開から始まった。先物オプション特別清算指数算出日となったが、売り買い均衡で波乱はなかった。寄り付き後はシカゴ先物にさや寄せする格好から下げ幅を広げるなか、原油相場の下げなどから午後には一時16500円を割り込む場面もみられた。ただ、円相場が1ドル107円台前半での推移となると、大引けにかけては下げ幅を縮めており、辛うじて16600円を回復した。

来週は14、15日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、15、16日に日銀の金融政策決定会合が開催され、日米の経済イベントに関心が集まろう。とはいえ、欧州連合(EU)残留・離脱を問う英国の国民投票を控え、方向感は掴みづらい。英国の国民投票が23日に迫るなか、押し目買いは入れづらいだろう。

物色としては個別材料株やテーマ株に個人主体の資金が向かいやすい。14日から16日まで米ゲーム見本市「E3」がロサンゼルスで開催されるほか、米アップルの開発者向けカンファレンスWWDCがサンフランシスコにて13日から17日まで開催される。無料対話アプリのLINEが7月15日に東証に、14日にNY市場に上場することが決まった。また、株主総会シーズンとなる。

《AK》

 提供:フィスコ

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