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2016年06月10日10時15分

【特集】サンワテクノス Research Memo(6):2017年3月期は増収増益の見通し

サンワテク <日足> 「株探」多機能チャートより

■業績動向

(2) 2017年3月期見通し

2017年3月期についてサンワテクノス<8137>は、売上高114,500百万円(前期比8.3%増)、営業利益2,500百万円(同2.3%増)、経常利益2,700百万円(同2.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,800百万円(同6.5%増)を予想している。

2017年3月期は新中期経営計画「Challenge 1500」の初年度に当たるが、そこで示された経営目標の数値と、今期業績予想が異なっているのは、為替レートの前提値が異なっていることなどが要因だ。新中期経営計画は各年とも117円/ドルの為替レートを前提としているが、業績予想においては、足元のレートを反映して110円/ドルを採用している。

同社は2017年3月期全体を通してみれば、総需要は前期を上回るという見方をしており、それが増収増益予想の背景となっている。ただし、需要回復には時間がかかるとみているため、売上高、利益ともに下期偏重の予算となっている。向け先別では、自動車業界向けが前期比に引き続き伸びる一方、主力のFA・産業機器業界向けは、減収と予想している。また、地域別では前期に積極的に事業拡大を図った海外拠点の収益が拡大すると期待している、特に欧米セグメントの売上高が2016年3月期の3,685百万円から2017年3月期には5,400百万円に急増すると予想している。

弊社では2017年3月期の同社の業績見通しについては、楽観視はできないものの、達成可能性は十分高いとみている。同社は、その取扱商品の中で安川電機<6506>とオムロン<6645>両社の製品の比率が高いが、その両者とも為替影響を除いたベースで見た場合には増収を予想している。これは同社の事業環境が実体面では決して弱くはないことを示唆していると言える。

2017年3月期の注目点はエンジニアリング事業の動向であると考えている。ここ数年同社が力を入れてきたエンジニアリング事業はJUMP1200までは試行錯誤的な要素が強かったが、新中期経営計画に入ったことを機に、これまでの経験を生かして高収益ビジネスに転換すべく、本格的に攻勢をかけてくるとみられる。その成否は同社の業績に大きな影響を及ぼすことはもちろんであるが、投資家にとっても重要な投資視点になると弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《TN》

 提供:フィスコ

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