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2016年06月10日05時20分

【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

ヘリオス <日足> 「株探」多機能チャートより

■アキュセラ・インク <4589>  1,761円 (+300円、+20.5%) ストップ高

 アキュセラ <4589> が2日連続のストップ高と急騰。8日にSBIホールディングス <8473> の株式買い増しが明らかになったことを契機に、目先筋の買いが集まった。SBI傘下のSBIインベストメントが7日に提出した大量保有の変更報告書によれば、SBIグループの保有株比率は21.07%から22.30%に上昇した。ドライ型加齢黄斑変性治療薬候補「エミクススタト塩酸塩」は臨床第2b/3相試験で有効性が示されず、株価が暴落したことから、大株主のSBIの動向が注目されていたが、同グループが株式を買い増していたことが判明し、見直し買いが一気に流入した。株価は先月25日高値7700円から80%近く下落した水準にあり、今後どこまでの戻りがあるかが関心を集めている。

■ヘリオス <4593>  2,600円 (+400円、+18.2%)

 ヘリオス <4593> が大幅高。6日付で理化学研究所が「滲出型加齢黄斑変性に対するiPS細胞由来網膜色素上皮細胞移植に関する臨床研究」の実施を発表、これを受け関連最右翼銘柄として7日に400円高のストップ高に買われた後、8日はひと押し入れたものの、すかさず切り返す展開で強さをみせた。同社は理化学研究所から特許ライセンスを受けiPS細胞技術を使って目の難病である「加齢黄斑変性」の治療薬を開発するバイオベンチャーで、再生医療の研究で業界を先駆する大日本住友製薬 <4506> との連携も強固、iPS細胞から作製した肝細胞を移植して肝臓を再生する新しい治療法実用化にも取り組んでいる。昨年6月に鳴り物入りでマザーズに上場し、公開価格を2割強上回る1470円で初値をつけたが、その後は1000円台前半でもみ合いを続けていた。今年2月下旬からバイオ人気に乗り一気に上昇加速、直近は2600円台まで上値を伸ばしており、ちょうど1年で約8割の上昇を果たしたことになる。

■サンバイオ <4592>  2,063円 (+281円、+15.8%)

 サンバイオ <4592> が3日ぶり急反発。同社は再生細胞薬の開発を手掛けるバイオベンチャーで、目先物色テーマとして急速に盛り上がりをみせる再生医療関連の有力株として物色資金を集めた。理化学研究所が6日付で他人の細胞から作ったiPS細胞を使って網膜の細胞を作製し、目の難病患者に移植する世界初の臨床研究を開始する方針を発表、これがバイオ株人気復活の足場となった。そのなか同社は、業績は研究開発費先行で赤字が続いているものの、ヘリオス <4593> と同様、再生医療分野の研究で先頭を走る大日本住友製薬 <4506> と資本・業務両面で提携しており、その技術力に対する評価は高い。神経機能を再生する作用を持つ再生細胞薬「SB623」の米国での販売を目指しているが、直近、SB623の米国フェーズ1/2a試験の投与後12カ月経過時の結果を、米国心臓協会の発刊の専門誌「Stroke」誌で発表したことを明らかにしており、これも株価を刺激した。

■日新電機 <6641>  1,400円 (+167円、+13.5%)

 東証1部の上昇率トップ。日新電機 <6641> が急騰。大和証券は8日、同社株のレーティングを新規「2(アウトパフォーム)」でカバレッジを開始した。有機ELディスプレー製造向けイオン注入装置が新たな成長のけん引役となると注目している。また、中国超高圧送電プロジェクトでの受注獲得にも期待している。特に、同社はLTPS(低温ポリシリコン)液晶パネルの製造に不可欠なイオン注入装置で高シェアを誇っているが、有機ELディスプレーの画素を駆動する回路にはLTPS液晶パネルと同様にイオン注入装置が使用される見通し。同証券では、イオン注入装置が主力製品のビーム・真空応用事業の売上高の大幅な伸びを予想。業績も17年3月期の連結営業利益は161億円(前期比30%増)、18年3月期は181億円と連続最高益を見込んでいる。

■ディップ <2379>  3,095円 (+178円、+6.1%)

 東海東京調査センターでは、9日の日本株は横ばいの展開を想定。為替がドル安円高となっていることが相場の重石となりそうと見る中、三菱東京UFJ銀行が国債市場特別資格者(プライマリーディーラー)を返上する方針が報じられていることも、日銀の金融緩和観測の後退に繋がるとの見方もあり留意が必要と解説。そのため、「好業績見通しの個別物色を継続したい」として、2ケタ経常増益を見込む銘柄の中から、積極的なプロモーションが奏功しているディップ <2379> 、人気作品の新作発売を控えるスクウェア・エニックスホールディングス <9684> をピックアップしている。

■オープンドア <3926>  6,800円 (+390円、+6.1%)

 オープンドア <3926> が急反発。いちよし経済研究所では、旅行の手段、料金の多様化を背景に、旅行の比較需要が高まっていると指摘。圧倒的な情報量を強みに、旅行比較サイト「トラベルコちゃん」のユーザー数増加は続くとみて、10~3月からは固定課金モデルから単価の高い従量課金モデルへのシフトが進む見込みで、売上高成長が一段と加速すると解説。17年3月期営業利益は会社計画の11億5000万円を上回る12億円と予想している。

■オプティム <3694>  5,160円 (+260円、+5.3%)

 オプティム <3694> が続伸。8日の取引終了後、遠隔作業支援専用スマートグラスの新型機「Remote Action model W」を発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。同社では、アイウエア型ウエアラブルデバイスを開発・製造するテレパシージャパン(東京都中央区)と共同で、世界初の遠隔作業支援専用スマートグラス「Remote Action」を展開している。新型機は、新型ハードウエア「Telepathy Walker」をベースとしたもので、より軽量化・スリム化を実現。これによりユーザーの選択肢の幅を広げたとしている。

■プリマハム <2281>  329円 (+13円、+4.1%)

 プリマハム <2281> が年初来高値を更新。いちよし経済研究所では、旗艦ブランド「香燻」を軸にハム・ソーセージの拡大が続いていると指摘。17年3月期は3期ぶりに過去最高営業利益を更新すると予想。17年3月期営業利益予想を88億円から96億円(会社計画は90億円)に引き上げている。

■ダブル・スコープ <6619>  6,660円 (+260円、+4.1%)

 ダブル・スコープ <6619> は小幅続伸。日証金が8日付からダブル・スコープ株を貸株利用など貸借取引で注意喚起銘柄に指定すると発表した。貸借取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方があるなかで、9日は買いがやや優勢となった。

■住友金属鉱山 <5713>  1,183.5円 (+45.5円、+4.0%)

 住友金属鉱山 <5713> が反発。足もとで原油価格が反発基調を強めるなか、ニッケルなど非鉄の一角にも上昇機運が出た。また、米早期利上げ観測が後退しドルが下落する一方、ドルとの逆相関関係が強い金価格が強含んでいる。同社は代表的な産金株の1社であることも見直し要因となった様子だ。

■富士通ゼネラル <6755>  2,104円 (+74円、+3.7%)

 富士通ゼネラル <6755> が大幅反発し年初来高値を更新。9日は大和証券がポジティブなリポートをリリースしたことが確認されており、買い手掛かり材料視されたようだ。同証券予想の営業利益は17年3月期が前期比13%減の240億円(従来210億円)、18年3月期が同10%増の265億円(同230億円)へ上方修正。17年3月期は消防無線デジタル化移行に伴う特需消失で営業減益予想であるものの、会社計画の220億円を上回ると予想。主力の空調機事業は前期に続き、今後も最高益更新が続くと予想している。レーティングは「2」(アウトパフォーム)を継続。バリュエーション上昇の可能性があると考え、目標株価は2000円から2600円へ引き上げている。

■出光興産 <5019>  2,443円 (+79円、+3.3%)

 SMBC日興証券が8日付で出光興産 <5019> の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を2600円→2900円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、足元の石油製品マージンは原油価格の回復などから改善傾向にあると指摘。また、韓国LGディスプレイの有機ELテレビ販売台数の急増で、有機EL材料事業も拡大すると予想している。同証券では、17年3月期の連結営業利益を1114億円→1133億円(会社計画は1130億円)、18年3月期を1334億円→1398億円にそれぞれ引き上げた。

■国際石油開発帝石 <1605>  910.5円 (+23円、+2.6%)

 国際石油開発帝石 <1605> 、日本海洋掘削 <1606> 、石油資源開発 <1662> が高いほか、JXホールディングス <5020> 、昭和シェル石油 <5002> も上値指向となるなど原油価格上昇で収益メリットが生じる銘柄に買いが集まった。足もとの原油市況は、在庫減少による需給改善期待から上昇歩調を強め、前日のWTI原油価格は終値ベースで1バレル=51ドル台まで買われ約11カ月ぶりの水準まで回復している。米国株市場ではエネルギー関連株が牽引してNYダウが1万8000ドル台乗せを果たしており、東京市場でもこれを引き継ぐ格好となった。

■サカタインクス <4633>  1,391円 (+23円、+1.7%)

 サカタインクス <4633> が全体下げ相場に逆行して3日続伸。食品包装用インキが会社側の想定を上回って好調に推移しており、16年1-3月期の営業利益は25億5400万円と前年同期を約3割上回る水準。「新興国では経済成長に合わせて食品の個別包装向けニーズが高まる傾向にあり、同社の業績に追い風となっている」(市場関係者)という。時価はPER12倍弱と株価指標面からも割安感がある。

※9日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。


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