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【市況】日経平均は3日ぶり反落、円高が重しとなり大型株軟調/相場概況

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均は3日ぶり反落。前日の原油相場の上昇や米株高にもかかわらず、為替相場が円高で推移していることが嫌気され、日経平均は88円安からスタートした。朝方発表された4月機械受注が市場予想を大きく下回ったことも売りを誘い、寄り付き後の日経平均は下げ幅を広げる展開となった。為替市場では1ドル=106.50円台まで円高が進み、日経平均は後場に一時16587.77円(前日比243.15円安)まで下落したが、売り一巡後は引けにかけて値を戻した。引き続き売買は低調で、規模別では大型株の下げが目立った。

大引けの日経平均は前日比162.51円安の16668.41円となった。東証1部の売買高は16億8404万株、売買代金は1兆7853億円だった。業種別では、銀行業、保険業、空運業が下落率上位だった。一方、上昇したのは鉱業、石油・石炭製品、電気・ガス業の3業種のみだった。

個別では、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>が売られ3%前後の下落となったほか、トヨタ自<7203>、みずほ<8411>、村田製<6981>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>などが軟調。前日に一部証券会社の投資評価引き下げが観測されたクボタ<6326>が続落し、売買代金上位のなかで下げが目立った。また、宮越HD<6620>、NEXYZ.<4346>、日ゼオン<4205>などが東証1部下落率上位となった。一方、米子会社のインドでの原発受注が好感された東芝<6502>が5%近く上昇したほか、JT<2914>、アステラス薬<4503>がしっかり。大型株が軟調となるなかで中小型株に物色がシフトし、PD<4587>やVテク<7717>が上昇して売買代金上位に顔を出したが、短期資金が中心で値動きの荒さも目立った。また、日新電<6641>、メック<4971>、日本エンター<4829>などが東証1部上昇率上位となった。
《HK》

 提供:フィスコ

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