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2016年06月09日05時20分

【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

三井金 <日足> 「株探」多機能チャートより

■三井金属 <5706>  199円 (+5円、+2.6%)

 三井金属鉱業 <5706> が3日続伸。大和証券が同社についてリポートをリリース。17年3月期の同証券予想は経常利益で184億円(従来196億円)と見込み、会社計画経常利益140億円に関しては、機能材料事業における研究開発費の積み増し、銅箔事業の減益見通し、金属事業でも稼働率が上昇傾向にあるカセロネス鉱山で損失が更に拡大する想定である点など、やや保守的な部分が残ると現時点では考えると指摘。当面は年6円配当を意識した配当株としての側面が強くなると予想し、投資判断は「3」(中立)を継続。目標株価は190円から200円へ引き上げている。

■ニフコ <7988>  5,770円 (+130円、+2.3%)

 ニフコ <7988> が4日続伸。ドイツ証券は7日、同社株の投資判断の「バイ」を継続するとともに目標株価を6300円から6800円に引き上げた。自動車用ファスナーなどを手掛ける同社は、問題解決型提案営業により、長期にわたり車両1台当たり売上高を拡大。厳しい事業環境が続くなか、「収益力の強さが際立つ」と同証券は評価している。今後、投資負担がピークアウトし、継続的な原単位売上高拡大などから増益を達成する確度が高いとみている。

■日本ペHD <4612>  3,140円 (+65円、+2.1%)

 日本ペイントホールディングス <4612> が小幅続伸。国内大手証券では、売上高に占める中国事業の比率が48%と高く、中国事業は中長期的な成長を牽引するドライバーであると同時に、リスクでもあると指摘。足元では、堅調な不動産市場の需要を背景に、塗料需要は拡大傾向にあるものの、中国政府は既に追加的金融緩和に慎重姿勢を見せているため、不動産向け融資、同価格の持続的高成長は期待しがたいと解説。強気の投資判断を採るには、中国を中心とした新興国市場の塗料事業の持続的拡大の確度向上が必要とみて、レーティング「ニュートラル」を継続。目標株価は2400円から3080円に引き上げている。

■ゲオホールディングス <2681>  1,559円 (+32円、+2.1%)

 ゲオホールディングス <2681> が3日ぶりに反発。7日の取引終了後に発表した5月のグループ月次売上高で、メディア系店舗の既存店売上高が前年同月比1.0%増と4カ月ぶりに前年を上回ったことが好感された。なお、直営店合計では同0.1%減だった。

■伊藤園 <2593>  3,945円 (+75円、+1.9%)

 伊藤園 <2593> が反発、年初来高値を更新した。同社は7日の取引終了後、5月度の月次売上高を発表、合計で前年同月比0.7%増となった。その内、ドリンク事業は1.3%増。内訳ではコーヒー飲料が同13.6%増、機能性飲料が同3.9%増、ミネラルが同49.7%増と好調ながら、紅茶飲料が55.1%減となった。

■小野薬品工業 <4528>  4,947円 (+94円、+1.9%)

 小野薬品工業 <4528> が続伸。7日の取引終了後、米ブリストル・マイヤーズ スクイブ社(ニューヨーク)が行った、進行期悪性黒色腫を対象にした「オプジーボ」と「ヤーボイ」の併用療法を評価した臨床試験結果で、併用療法の有用性が実証されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。第3相臨床試験の最低18カ月の追跡調査において、両剤の併用療法がヤーボイ単剤療法と比較して病勢進行のリスクを58%低減したとしている。

■そーせいグループ <4565>  20,770円 (+350円、+1.7%)

 そーせいグループ <4565> [東証M]、アキュセラ <4589> [東証M]、リボミック <4591> [東証M]、リプロセル <4978> [JQG]、ペプチドリーム <4587> 、グリーンペプタイド <4594> [東証M]、JCRファーマ <4552> などバイオ関連が大きく買いを集めた。6日、理化学研究所が京都大学iPS細胞研究所などと「滲出型加齢黄斑変性に対するiPS細胞由来網膜色素上皮細胞移植に関する臨床研究」の実施を発表。他人の細胞から作ったiPS細胞を使って網膜の細胞を作製し、目の難病患者に移植する世界初の臨床研究を開始する方針を示したことから再生医療のテーマ性が再燃、ここ調整色の強かったバイオ関連に投機資金が向かった。市場では「ドライ型加齢黄斑変性治療薬の有力候補だったエミクススタト塩酸塩の臨床試験で有効性が確認できなかったことを発表し、激しく売り込まれたアキュセラが戻していることが目先の流れを変えている」(国内準大手証券)と指摘されていた。

■キリンホールディングス <2503>  1,841円 (+30円、+1.7%)

 キリンホールディングス <2503> が3日ぶりに反発。7日にブラジル事業に関するラージミーティングを開催した模様。ゴールドマン・サックス証券では7日、「ブラジルのマクロ環境や競争環境はいまだ不安定で外部環境の変化は依然大きなリスク要因」とする一方、「販売強化とコストダウンを確実に実行するべく組織力の強化が着実に進んでいる点は好印象」と指摘。投資判断は「中立」で目標株価は1550円としている。

■大和ハウス工業 <1925>  3,203円 (+41円、+1.3%)

 大和ハウス工業 <1925> が小幅に続伸。SMBC日興証券はリポートで、同社は16年3月期に中国の分譲住宅事業で89億円の評価損を計上しながらも利益計画を超過達成したと紹介。17年3月期以降も、請負事業と開発物件売却益をバランスよく組み合わせることで、営業最高益更新が続くと予想し、アウトパフォーム基調が続くと想定すると解説。業績予想を増額し、目標株価を従来の3600円から3900円へ引き上げ、投資評価は「2」(中立)から「1」(アウトパフォーム)へ格上げしている。

■大阪ソーダ <4046>  432円 (+5円、+1.2%)

 大阪ソーダ <4046> が4日続伸。TIWでは、会社側が今期のマクロ環境、市場環境ともに厳しい状況を想定し、新たな大型機能化学品の発売がないものの、既存品の数量増は見込んでいると指摘。増収増益の継続を見込んでいることや株価バリュエーションが魅力的なことから、レーティング「2+」でカバレッジを開始している。

■兼松 <8020>  178円 (+2円、+1.1%)

 兼松 <8020> が小幅ながら4日続伸。大和証券は同社に対する業績予想(IFRS)について、17年3月期純利益を109億円、18年3月期は前期比7%増の117億円、19年3月期は同8%増の126億円としたとのリポートをリリース。17年3月期の会社純利益計画115億円(IFRS)は、やや高い利益計画という印象であると指摘している。同証券では、株価バリュエーションにはやや割安感があるものの、利益成長性や株主還元強化への期待値が低下していることを考慮すると、強気推奨は時期尚早と考え、投資判断は「3」(中立)を継続。目標株価は190円から200円へ引き上げている。

■大成建設 <1801>  828円 (+9円、+1.1%)

 大成建設 <1801> が高い。安倍首相は腰折れ気味の国内景気を刺激するべく消費税10%への引き上げの延期を決定、また財政出動にも前向きな姿勢を打ち出しており、今秋には10兆円規模とも観測される補正予算編成への期待が底流している。同社をはじめ大手ゼネコンの収益環境は追い風が強い。一方、政府はリニア中央新幹線の大阪への延伸時期を2045年から最大8年前倒しする方針で、JR東海 <9022> にとっては新たな低利貸付制度に伴うインフラ整備支援が心強い材料となっている。そのなか、大成建はリニア本格工事第1弾で最難関とされる南アルプストンネルの新設でいち早く受注を獲得した実績があり、リニア関連の主軸として注目される。

■国際石油開発帝石 <1605>  887.5円 (+4.5円、+0.5%)

 国際石油開発帝石 <1605> や石油資源開発 <1662> 、JXホールディングス <5020> など石油関連株が続伸。7日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近7月物が一時、1バレル=50.53ドルと15年10月初旬以来、約8カ月半ぶりの水準に上昇。終値ベースでは、約10カ月ぶりに50ドル台に乗せた。ナイジェリアの正常不安による供給減思惑や米石油在庫の減少観測が原油価格を押し上げた。足もとの原油高を受け、石油関連株の業績回復期待が膨らんでいる。

※8日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。


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