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【市況】明日の株式相場見通し=買い気強く続伸、テクニカル面での改善進む

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(9日)の東京株式市場は、きょうの全体相場の堅調な値動きを引き継いで、日経平均株価は続伸となりそうだ。きょうの外国為替市場では、円相場が1ドル=107円を挟んで推移するやや円高・ドル安傾向の強い流れとなったものの、株式市場は昼休み時間中に中国税関総署が発表した5月の貿易統計が好調だったことから、中国景気に対する警戒感が後退したことや、原油先物価格が時間外取引でも堅調に推移したことなどを買い手掛かり材料に、後場後半に買い進まれ、この日の高値で取引を終えた。

 市場関係者からは「日経平均株価が前日に25日・75日の両移動平均線を突破してきたのに続いて、きょうは終値で一目均衡表の抵抗帯(雲)の上限値(1万6738円)を上抜いてきたことで、テクニカル面では相場環境は改善をみせてきた」との見方が出ていた。

 8日の東京株式市場は、高く始まった後いったん下押す場面があったものの、後場に入ると再び買いが優勢となり、大引けにかけて株価指数先物主導で上昇が加速した。日経平均株価は前日比155円47銭高の1万6830円92銭と続伸した。

 日程面では、5月のマネーストック、4月の機械受注統計、5月の工作機械受注額、「東京おもちゃショー」(~12日)に注目。海外では、アジア欧州会議(~10日)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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