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【経済】1-3月期国内総生産二次速報値は予想通り上方修正されたが・・・


 8日発表された1-3月期国内総生産(GDP)二次速報値(改定値)は、前期比年率+1.9%で速報値+1.7%から上方修正された。一部では+2.5%程度の上方修正予測も出ていたようだが、予想通りの結果だった。1-3月期法人企業統計調査で、2次速報値に影響する「ソフトウェアをのぞく設備投資額」は前期比+1.4%だったことが上方修正の要因とみられているが、1-3月期の民間企業設備投資は-0.7%で市場予想の-0.4%を下回っており、大幅な上方修正ではなかった。

 1-3月期GDP二次速報値が上方修正されたことから、日本銀行による早期追加緩和観測は後退するとの声が聞かれており、円買い材料になるとの見方がある。8日の株式市場は155円高となったが、リスク選好的な円売りは拡大していない。現時点では1-3月期GDP二次速報値の上方修正を意識した取引は特に増えていないとみられる。
《MK》

 提供:フィスコ

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