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【市況】東京株式(大引け)=155円高、後場上げ足強まり高値引け

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 8日の東京株式市場は高く始まった後いったん軟化したが、後場に入ると再び買いが優勢となり、次第高の展開で結局日経平均株価は高値引けとなった。

 大引けの日経平均株価は前日比155円47銭高の1万6830円92銭と続伸。東証1部の売買高概算は16億6613万株、売買代金概算は1兆8207億2000万円。値上がり銘柄数は1248、対して値下がり銘柄数は557、変わらずは151銘柄だった。

 きょうの東京市場は、相変わらず薄商いながら今週末のメジャーSQ算出を前に、後場になって先物を絡めた仕掛け的な買いが株価を押し上げた。前日の欧米株市場が総じて堅調だったことに加え、WTI原油先物価格が50ドル台を回復するなどが追い風となった。しかし、米6月利上げの可能性がほぼ消えたなかで、朝方発表の1~3月のGDP改定値が上方修正されたことなどから円が強含み、これを横目に全体相場も前場は売りに押される場面が目立った。前引け後に発表された中国5月の貿易統計でドルベースの輸入が小幅減にとどまったことがポジティブに評価され、後場は一転上値指向が鮮明に。売り物薄のなかで日経平均は水準を切り上げ、この日の高値で着地した。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが高く、ブイ・テクノロジー<7717>も大きく買われた。パナソニック<6752>が上昇、小野薬品工業<4528>も買いが優勢だった。ワイエイシイ<6298>がストップ高に買われ、低位では大東紡織<3202>が急動意。ネクシィーズグループ<4346>も物色人気が再燃した。

 半面、KLab<3656>、enish<3667>が急落、クミアイ化学工業<4996>も大きく売られた。日本ゼオン<4205>、ネクスト<2120>の下げも目立つ。横浜ゴム<5101>が下落、アシックス<7936>、住友金属鉱山<5713>なども値を下げた。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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