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【市況】東京株式(前引け)=円高進行受け、輸出主力株中心に反落

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
 8日前引けの日経平均株価は前日比55円27銭安の1万6620円18銭と反落。前場の東証1部の売買高概算は7億5473万株、売買代金概算は7972億1000万円。値上がり銘柄数は639、値下がり銘柄数は1136、変わらずは180銘柄だった。

 きょう前場の東京株式市場は、方向感を欠く展開。前日の欧米株市場が総じて堅調だったことや、WTI原油先物価格が50ドル台を回復するなど原油市況が上昇基調にあることを受け寄り付き買い優勢で始まったが、その後はマイナス圏に沈んだ。朝方発表の1~3月のGDP改定値が上方修正されたことなども反映して為替が円高方向に振れ、主力輸出株には売りに押されるものが目立った。前場売買代金は8000億円を割り込み閑散が際立っている。

 個別では円高傾向を嫌気して村田製作所<6981>やキーエンス<6861>など値がさの電子部品株が軟調、トヨタ自動車<7203>も売りに押された。KLab<3656>、enish<3667>などが大幅安。日本ゼオン<4205>、共立メンテナンス<9616>、クミアイ化学工業<4996>などの下げも目立つ。MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>も値を下げた。

 半面、ピジョン<7956>は続伸、ルネサスエレクトロニクス<6723>も大きく上値を伸ばした。アウトソーシング<2427>、DMG森精機<6141>なども大幅高。ネクシィーズグループ<4346>が値を飛ばし、住友林業<1911>、日立国際電気<6756>、SCREENホールディングス<7735>も物色人気。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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