【材料】バイオ関連一斉高、iPS細胞テーマに短期資金の参戦活発化
そーせい <日足> 「株探」多機能チャートより
6日、理化学研究所が京都大学iPS細胞研究所などと「滲出型加齢黄斑変性に対するiPS細胞由来網膜色素上皮細胞移植に関する臨床研究」の実施を発表、他人の細胞から作ったiPS細胞を使って網膜の細胞を作製し、目の難病患者に移植する世界初の臨床研究を開始する方針を示したことから再生医療のテーマ性が再燃、ここ調整色の強かったバイオ関連に投機資金が向かっている。
市場では「ドライ型加齢黄斑変性治療薬の有力候補だったエミクススタト塩酸塩の臨床試験で有効性が確認できなかったことを発表し、激しく売り込まれたアキュセラが戻していることが目先の流れを変えている。ただ、アキュセラの値がつかないまま株価を暴落させた残像は投資家の脳裏に残っているはずで、参戦しているのはデイトレ組が大部分だとみられる」(国内準大手証券)と指摘されていた。今回の主役銘柄で、前日ストップ高のヘリオス<4593>が朝高後に利益確定売りに押され、前日終値近辺でのもみ合いとなっていることにも短期資金の気迷いが反映されているようだ。
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)