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【市況】概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は小動き、全体としては方向感を欠く展開

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 50487.86 +0.11%
7日のブラジル株式市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比56.06ポイント高(+0.11%)の50487.86で取引を終えた。50004.67から50641.12で推移した。

需給思惑からNY原油先物が続伸したことで、石油ガス大手のペトロブラス(PETR3)が大幅な株高となり、ボベスパ指数の上昇をけん引したとの見方。一方、ブラジルの暫定政権が議会の支持を取りつけて、経済立て直しや財政再建に踏み出せるのか懸念するムードもみられ、ブラジル株の重しになったもよう。

【ロシア】MICEX指数 1951.26 +1.86%
7日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMICEX指数は、前日比35.72ポイント高(+1.86%)の1951.26で取引を終了した。1914.56から1954.49まで上昇した。

イエレン米FRB議長が前日、「雇用統計には失望、見通しに疑問を与えた」と述べ、「緩やかな利上げが適切」としたものの、利上げ時期を特定しなかったことから、早期追加利上げ観測が後退し、ロシア株も買われた。ブレント原油先物が51ドル台まで続伸したことも、買い材料になった。

【インド】SENSEX指数 27009.67 +0.87%
7日のインドSENSEX指数は反発。前日比232.22ポイント高(+0.87%)の27009.67、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同65.40ポイント高(+0.80%)の8266.45で取引を終えた。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅をやや拡大させた。外国人投資家(FII)の買い継続も支援材料。FIIはこの日まで5日連続の買い越しとなった。また、成長率の加速見通しも好感された。外部環境では、前日の米株高が支援材料となった。

【中国本土】上海総合指数 2936.04 +0.07%
7日の上海総合指数は小動き。主要指標の上海総合指数は、前日比1.95ポイント高(+0.07%)の2936.04ポイントと小反発した。

根強い資金流入期待が相場を支える。ただ、全体としては方向感を欠く展開。前日の終値を挟み、小幅な値動きに終始した。あす以降に5月の重要経済指標が相次いで公表されるため(8日に貿易統計、9日に物価統計、12日に鉱工業生産や小売売上高、15日までに金融統計など)、結果を見極めたいとするスタンスが漂っている。また、本土市場が端午節で週後半に連休となることも(9~10日が休場、香港は9日のみ)、積極的な売買が見送られる一因だ。

《CS》

 提供:フィスコ

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