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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):国際石開帝石、DMG森精機、ファナック、オムロン

国際石開帝石 <日足> 「株探」多機能チャートより
■国際石油開発帝石 <1605>  883円  +37.1 円 (+4.4%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>、日本海洋掘削<1606>、石油資源開発<1662>など資源開発関連や昭和シェル石油<5002>、JXホールディングス<5020>など石油元売り企業、三菱商事<8058>、三井物産<8031>など総合商社が揃って高い。足もと原油市況が反発基調にあり、前日のWTI原油先物価格は1ドル以上の上昇で1バレル=49ドル台後半と50ドル台目前まで浮上、昨年10月初旬以来約8カ月ぶりの水準を回復した。これを受けてNY株市場ではエクソンモービルやシェブロンなど石油関連株が買われており、この流れが東京市場にも波及している。

■DMG森精機 <6141>  1,281円  +48 円 (+3.9%)  本日終値
 DMG森精機<6141>が大幅反発。国内大手証券では、同社の業績は景気敏感性が高いとしながらも、自助努力の戦略では出資比率を76%へ高めたドイツ子会社との統合効果や北米の直販化など、17年12月期に成果を生み始めるポテンシャルがあると指摘。その実現見通しが高まれば再評価へつながるとみて、レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を1140円から1380円に引き上げている。

■ダイヘン <6622>  520円  +17 円 (+3.4%)  本日終値
 6日、ダイヘン <6622> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.6%にあたる200万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月7日から9月30日まで。

■ファナック <6954>  16,560円  +470 円 (+2.9%)  本日終値
 クレディ・スイスの機械セクターのリポートでは、4月の工作機械受注は32カ月ぶりに好悪分岐点の1000億円を割り込んだと指摘。5月受注も低迷が続く可能性が高いとみて(同証券予想970億円)、ファナック<6954>を中心に工作機械やFA関連銘柄を中心にネガティブな材料になりそうと解説。セクター判断は「マーケットウエイト」を継続している。

■オムロン <6645>  3,360円  +90 円 (+2.8%)  本日終値
 オムロン<6645>が5日ぶり反発。岩井コスモ証券が6日付のリポートで、投資判断を「B」から「B+」へ、目標株価を3200円から3600円へ引き上げたことが材料視されている。同証券では、17年3月期は外部環境の悪化や低採算事業、赤字事業からの影響などを織り込み、営業利益は会社計画630億円を上回る650億円を見込んでいる。また、18年3月期以降は新技術や新製品、M&Aなどでの収益牽引を期待しており、業績回復を織り込んで、株価も反転基調に向かうとみている。

■日立建機 <6305>  1,660円  +39 円 (+2.4%)  本日終値
 日立建機<6305>が小反発。SMBC日興証券はリポートで、中国市場では4月の外資メーカーの油圧ショベル需要が前年同月比34%減となるなど回復が見られず、鉱山機械の回復も18年3月期以降と予想していると紹介。構造改革を行っているものの、今後3年間のROEの改善は限定的とみており、足もとの株価は割高感があると判断していることに加えて、今期配当予想は1株当たり12円とし、16年3月期の40円から大幅に減配となると予想。また、配当で株価を下支えすることも難しいとの見解を示している。投資評価を「2」(中立)から「3」(アンダーパフォーム)へ格下げし、目標株価は1600円から1500円へ引き下げている。

■ソニーFH <8729>  1,365円  +30 円 (+2.3%)  本日終値
 ソニーフィナンシャルホールディングス<8729>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券はリポートで、同社は保険負債のデュレーションが同業他社と比較して長く、20年を超える長期金利の下落がMCEVに与えるマイナスインパクトが特に大きかったと指摘。比率低下の一因としては、保険の解約リスクなど一部リスク量算定において同業他社と比較して保守的に見積もっている面はあると思われるものの、いずれにしろ同社のターゲットレンジ(150%~200%)の下限値である150%を大きく下回っている状況に変わりはないと解説。同証券では、会計利益の上振れがあっても増配に動く可能性は低く、株価上昇カタリストに欠ける展開が継続するとみて、レーティングは「ニュートラル」を継続。目標株価は1800円から1600円へ引き下げている。

■アステラス製薬 <4503>  1,524円  +33 円 (+2.2%)  本日終値
 アステラス製薬<4503>が反発。大和証券はリポートで、1ドル=110円(前回120円)、1ユーロ=125円(同130円)と想定為替レートの円高方向への変更を主因に、売上高や営業利益の予想を下方修正したと紹介。20年頃にかけて、過活動膀胱治療剤ベシケア、抗真菌剤ファンガード/マイカミン、抗がん剤タルセバなど、同社にとって収益性の高い品目の特許が相次いで満了して利益を落とす見通しと指摘。積極的な評価には、その後の再成長の牽引役となる新薬の台頭が必要との見解を示している。投資判断は「3」(中立)を継続し、目標株価は1700円から1600円へ引き下げている。

■西尾レントオール <9699>  2,461円  +53 円 (+2.2%)  本日終値
 西尾レントオール<9699>が5日ぶり反発。岩井コスモ証券は6日、同社株の投資判断を「B+」から「A」へ引き上げた。目標株価は3000円を据え置いた。土木建設・設備工事用の建設機械を主力とする総合レンタル会社だが、16年9月期はレンタル資産の償却負担が重荷となり、連結営業利益は前期比7%減の120億円と減益見通し。ただ17年9月期は東京オリンピックの建設投資の本格化も寄与し、同利益は今期推定比8%増の130億円と増益を予想している。

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