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【材料】イチネンホールディングス---16.3期営業利益13期連続増益を達成、主力の自動車総合サービス事業、ケミカル事業が牽引

イチネンHD <日足> 「株探」多機能チャートより

イチネンホールディングス<9619>は4月28日、2016年3月期決算を発表。売上高が前期比4.4%増の748.45億円、営業利益が同1.6%増の55.15億円、経常利益が同4.0%増の55.27億円、当期純利益が同2.1%減の36.81億円だった。

主力の自動車総合サービス事業の売上高は前期比10.2%増の412.58億円、セグメント利益は同5.5%増の33.48億円だった。リース及び自動車メンテナンス受託において、契約台数及び車両処分台数が増加したほか、2015年11月に子会社化した東電リース(株)(現:(株)イチネンTDリース)の業績が寄与した。16年3月末時点のリース契約台数は前期末比13,640台増の77,497台、リース契約高は同7.9%増の264.92億円。自動車メンテナンス受託では、メンテナンス受託契約台数は同5,320台増の66,827台、メンテナンス受託契約高は同10.2%増の55.77億円だった。

ケミカル事業では、工業薬品関連で石炭添加剤の販売数量が大幅に増加し、売上高は前期比1.6%増の110.63億円、セグメント利益は同50.7%増の10.96億円だった。

2017年3月期通期については、売上高が前期比10.9%増の830.00億円、営業利益が同8.8%増の60.00億円、経常利益が同3.1%増の57.00億円、当期純利益が同5.5%減の34.80億円を見込んでいる。前期は過去に減損処理を行った土地建物の売却により税金費用が減少しているため、当期純利益は前期比でマイナスとなるが、売上高、営業利益、経常利益は過去最高値の更新を目指す。リースでは、地方市場や中小口規模の企業を中心に新規販売を積極的に行い、契約台数や契約残高の増加を図る。

《TN》

 提供:フィスコ

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