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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ファミリーM、村田製、日電産、ファストリ

ファストリ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ファミリーマート <8028>  5,710円  +70 円 (+1.2%)  本日終値
 ファミリーマート<8028>が反発。SMBC日興証券はリポートで、同社が7日午後1時30分に発表した16年2月期業績は想定線と紹介。中食リニューアルの効果が徐々に発現したと指摘。17年2月期会社計画は上振れ余地があり、ネガティブにみる必要はないと解説。ただ、株価に割安感はないとみて投資評価「2」(中立)、目標株価6000円を継続している。

■村田製作所 <6981>  12,835円  +145 円 (+1.1%)  本日終値
 クレディ・スイス証券のテクノロジーセクターのリポートでは、電子部品はスマホ関連の生産台数に底割れの兆しがなく、本決算発表後には年後半の新製品サイクルに向けた期待値が高まり始めると指摘。コンテンツ増加が見込まれる村田製作所<6981>とアルプス電気<6770>をトップピックに、太陽誘電<6976>、TDK<6762>、日本航空電子工業<6807>も短期リバウンドは可能とみて、半導体では、NAND赤字転落リスクを前提としたNAND減産があれば東芝<6502>にポジティブと解説。CIS関連ではソニー<6758>のデバイス事業は前年のハードルが高いことから17年3月期上期が低調と予想し、富士通<6702>はソニーからの生産委託は当面期待しづらく、300mm低稼動に伴う赤字リスクがあると想定。セクター判断「マーケットウエイト」を継続している。

■日本電産 <6594>  7,331円  +69 円 (+1.0%)  本日終値
 SMBC日興証券の電子部品セクターのリポートでは、ハイエンドスマートフォンの需要減速は、各社業績に大きな影響が出ると指摘。コンセンサスが切り下がっていないことや楽観論が株式市場に残っているとみられることから、株価が2番底をつける展開を予想し、各社の17年3月期ガイダンスは減益に向かう可能性が高いとみて、決算発表が終わるまでは保守的なスタンスでのぞみたいと解説。業種格付けは「中立」を継続、長期での注目銘柄として日本電産<6594>を紹介している。

■リクルート <6098>  3,305円  +20 円 (+0.6%)  本日終値
 リクルートホールディングス<6098>が買い優勢。前日まで8日続落と一貫して下値模索の動きを続けていたが、2月12日の全体相場崩落局面でつけた年初来安値3190円を視界にとらえる水準まで売り込まれたことで、時価は下げ過ぎとみた押し目買いを誘発した。16年3月期は営業利益段階で前の期比推定8.6%減を見込むが、これについては織り込み済み。「海外人材検索サイトのIndeedや美容・飲食サイトなどM&Aで傘下に収めた新規事業が今後の収益成長エンジンとなる」(国内中堅証券)との指摘があり、今後の株価見直し機運につながっていく可能性がある。回収期に入る17年3月期以降の業績については営業2ケタ増益基調に切り返すとの見方も強い。

■ファーストリテイリング <9983>  26,610円  -3,880 円 (-12.7%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 ファーストリテイリング<9983>が急落し、連日で年初来安値を更新。SMBC日興証券は同社が7日引け後に発表した16年8月期第2四半期累計の連結決算について、国内、海外とも粗利率低下で大幅未達とリポートで紹介。12月の売上動向や在庫状況を踏まえて会社計画が減額されたにも関わらず、値引きした冬物が好調ゆえに粗利率が低下したと指摘。単一ブランド、少品種大量生産ゆえのレバレッジを再確認した決算と解説。会社側の通期予想下方修正を踏まえ同証券による業績予想も減額、目標株価は3万6000円から3万1000円へ引き下げ、投資評価は「2」(中立)を継続している。また、野村証券ではレーティング「ニュートラル」を継続し、目標株価は3万9000円から3万1500円へ引き下げている。

■日産化学工業 <4021>  2,722円  -76 円 (-2.7%)  本日終値
 日産化学工業<4021>が急落。野村証券では、バリュエーション面で割安感が薄れたと指摘。高成長は織り込まれたとみるなか、さらなる株価上昇には、光配向膜のTV領域での拡大、動物薬原体「フルララネル」の同証券想定(15~20年の5年間で年率32%)以上の成長期待の高まりなどが必要と解説。レーティングを「バイ」から「ニュートラル」に、目標株価を3100円から2780円に引き下げている。

■デジタルアドベンチャー <4772>  49円  +11 円 (+29.0%) 一時ストップ高   本日終値
 デジタルアドベンチャー<4772>やレッド・プラネット・ジャパン<3350>、RISE<8836>などジャスダック市場の低位株が人気化。東証1部の主力株が軟化するなか、値動きの軽さを求めた短期の退避的資金がこれら新興株市場の低位株に向かっているようだ。なお、東証2部市場でも東京衡機<7719>やアライドテレシスホールディングス<6835>なども同様に買われた。

■シーシーエス <6669>  1,339円  +169 円 (+14.4%)  本日終値
 7日、シーシーエス <6669> [JQ]に対して、オプテックス <6914> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、子会社化を目指すと発表したことが買い材料。TOB価格が7日終値を19.7%上回る1400円とあって、本日はこれにサヤ寄せする形で株価を切り上げた。買付期間は4月8日から5月25日まで。なお、TOB成立後も同社の上場は維持する方針。

●ストップ高銘柄
 EAJ <6063>  2,252円  +400 円 (+21.6%) ストップ高   本日終値
 メドレックス <4586>  798円  +100 円 (+14.3%) ストップ高   本日終値
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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