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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):Jフロント、セブン&アイ、キユーピー、吉野家HD

Jフロント <日足> 「株探」多機能チャートより
■スタジオアリス <2305>  2,529円  +95 円 (+3.9%)  本日終値
 スタジオアリス<2305>は続伸。岩井コスモ証券が7日付のリポートで目標株価を2500円から2750円に引き上げたことが好感されている。こども写真市場での差別化戦略によるシェア拡大などが寄与し15年12月期は3割越えの営業増益だったが、16年12月期もこども写真館事業の成長持続に加え、適正利益の確保や新業態店舗のモデル確立などから増収増益を見込んでいる。ただ、第1四半期決算(5月9日発表予定)は例年季節要因により収益規模が小さく、今期も営業赤字が見込まれるため、目先調整局面を迎える可能性もあるが、そうした場合は投資機会と同証券では位置づけている。なお、投資判断は「B+」を継続した。

■Jフロント <3086>  1,402円  +51 円 (+3.8%)  本日終値
 7日、J.フロント リテイリング <3086> が決算を発表。16年2月期の連結経常利益は前の期比18.4%増の479億円に伸びて着地。続く17年2月期は前期比0.2%増の480億円とほぼ横ばいを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。前期は主力の百貨店事業で訪日外国人客や富裕層向けに高額品の販売が好調だった。今期は百貨店事業やパルコ事業を中心に収益が伸び、1.0%の増収を確保する見込み。業績好調に伴い、前期の年間配当を26円→27円(前の期は19円)に増額し、今期も前期比1円増の28円に増配する方針としたことも支援材料。

■PCデポ <7618>  1,076円  +39 円 (+3.8%)  本日終値
 ピーシーデポコーポレーション<7618>が後場上げ幅を拡大。スマートフォン向けの月額会員制保守サービス型商品「プレミアムスマートサービス」を、4月下旬をメドに提供を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同サービスは、現在使用中の大手通信キャリアのiPhone、Androidスマートフォンや、各社格安スマートフォン専用の継続サポートとしてスタートするもので、同社初のスマートフォン本体およびスマートフォンと連携するマルチデバイス、マルチアカウントを対象とした継続サポート。月額1000円(税別)から、初期設定、セキュリティー対策、専用クラウドによる電話帳・写真データのバックアップ、LINE サポート、トラブル時の復旧や使い方の簡単なレクチャーまで対応し、家庭にある複数台のスマートフォンにも提供できるようにしたのが特徴としている。

■セブン&アイ <3382>  4,655円  +166 円 (+3.7%)  本日終値
 セブン&アイ・ホールディングス<3382>は4日ぶり反発。16年2月期業績は最終利益が前の期比減益で着地したほか、カリスマ経営者として名を馳せた鈴木会長が退任することを表明したが、株価は3月末から前日にかけての大幅な調整で値ごろ感が生じており、足もとは買い戻しが優勢となっている。同社が7日取引終了後に発表した16年2月期の決算では、売上高に相当する営業収益が6兆457億400万円(前の期比0.1%増)と微増にとどまり、本業のもうけを示す営業利益は3523億2000万円(同2.6%増)と増益を確保したものの、最終利益は1609億3000万円(同7.0%減)と減益となった。コンビニ事業が好調で収益に寄与したが、原油市況の下落を背景に米国でのガソリン販売が伸び悩んでいる。17年2月期業績予想については経営再建プランを検討中であるニッセンホールディングス<8248>の業績予想が未定のため、通信販売事業を除いた計画数字を公表している。営業収益は前期比2.1%増の6兆100億円、営業利益は同7.8%増の3890億円を見込んでいる。同社の鈴木敏文会長兼最高経営責任者は退任する見通し。傘下のセブン-イレブン・ジャパンの井坂隆一社長を退任させ、古屋一樹副社長を社長に昇格させる人事案を主導していたが、同人事案が取締役会で否決されたことでその責任を取るかたちとなった。

■日軽金HD <5703>  175円  +6 円 (+3.6%)  本日終値
 日本軽金属ホールディングス<5703>が反発。国内大手証券では、16年3月期、17年3月期はアルミ圧延で売上最大手のUACJ<5741>を上回る高い水準の営業利益を記録すると予想。将来的には、有望分野向け製品の販売数量の増加などで、利益水準が切り上がる可能性があるとみているものの、既存事業の収益は既に高原状態にあることから、現時点では17年3月期以降の営業利益の高い伸びは見込みにくいと解説。レーティング「ニュートラル」、目標株価200円でカバレッジを開始している。

■ラウンドワン <4680>  641円  +19 円 (+3.1%)  本日終値
 ラウンドワン<4680>は反発。同社は7日の取引終了後、3月の月次売上高速報を発表、全社で前年同月比0.8%減、既存店で同1.6%減となった。既存店の内訳ではスポッチャが同3.8%増と好調ながらボウリングは同5.3%減と苦戦している。4月1日からは、中高生の6人組女性ヴォーカルグループ「Little Glee Monster」をイメージキャラクターとして起用し、今後はテレビCMやオリジナルグッズを活用した販促活動を行っていく方針で、これによる効果で回復が期待される。

■ダイセキ <9793>  1,841円  +54 円 (+3.0%)  本日終値
 ダイセキ<9793>が続伸。国内大手証券では、17年2月期は、ダイセキ環境ソリューション<1712>の減収があるものの、国内生産活動の改善、リサイクル燃料の販売価格下げ止まりと廃油などの調達コスト削減から、単体業績が改善し全社の業績拡大は続くと指摘。円高の影響がなく、堅調な業績拡大が予想される同社に、より注目が集まってくると考え、レーティング「バイ」と目標株価2200円を継続している。

■キユーピー <2809>  2,844円  +53 円 (+1.9%)  本日終値
 キユーピー<2809>が反発。UBS証券では、為替や単価など不透明な環境下で、最もディフェンシブ力のある食品株の一角と指摘。デフレリスクが小さく、円高コスト安のメリットを享受できるとみて、特筆すべき変化は、低収益SKU削減や物流費の抑制など経営が効率化を追求し始めた事と解説。海外の収益性向上も利益加速の一因とみて、海外利益は18年度には70億円(海外比率19%弱)へ拡大すると予想。レーティングを「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価を3280円から3300円に引き上げている。

■IIJ <3774>  2,144円  +39 円 (+1.9%)  本日終値
 インターネットイニシアティブ<3774>が反発。丸三証券では、同社の特長は高い技術力、積上げ式のビジネス、新しい動きへの対応力の3点と指摘。16年3月期から同社は再度中期的な利益成長トレンドに入ったと位置付け、16年3月期営業利益は会社計画と同じ65億円、17年3月期営業利益は78億円まで拡大すると予想。レーティング「買い」、目標株価を2700円に設定している。

■吉野家ホールディングス <9861>  1,342円  +24 円 (+1.8%)  本日終値
 吉野家ホールディングス<9861>は4日ぶりに反発。7日の取引終了後、17年2月期第2四半期に固定資産売却益13億9200万円を特別利益として計上すると発表しており、これを好感した買いが入っている。本社事務所の移転にあたり、遊休資産となる東京都北区の土地建物を6月1日付でPALTAC<8283>に売却するのに伴い売却益が発生するとしている。

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