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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):そーせい、DMG森精機、ヤフー、コマツ

そーせい <日足> 「株探」多機能チャートより
■そーせいグループ <4565>  20,010円  +2,830 円 (+16.5%)  本日終値
 そーせいグループ<4565>が連日急騰。同社は肺疾患や認知症向けを中心とする創薬ベンチャーで、マイルストーンやロイヤルティー収入で強力な収益基盤を持ち、創薬開発に対する思惑など今後の成長期待が強い。アイルランドに本拠を置くメガファーマ、アラガン社とアルツハイマー治療薬などの開発販売でパートナーシップを締結、これが投機資金の攻勢を加速させている。市場では「高齢化社会がすすむ日本において、アルツハイマー病はがんと双璧といってよいくらい治療薬へのニーズが高い分野で、インパクトも大きい。制度信用銘柄で個人投資は空売りが難しいが、ファンド筋は株券を調達して売りポジションを組んでいたところもあるもようで、踏み上げ相場的な色彩も強い」(国内準大手証券)という声が聞かれる。

■DMG森精機 <6141>  1,157円  +152 円 (+15.1%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 DMG森精機<6141>が悪地合いの間隙を縫って連日の大幅高、一時東証1部値上がり率トップに買われた。同社は7日取引時間中に、子会社の独DMG MORI(旧ギルデマイスター)への出資比率を引き上げたことを発表している。保有株比率を60.67%から76.03%に増やし、日独間の技術連携を強化する狙い。モノのインターネット化を意味するIoTに対応する製品群の開発を一層強めていく構えにあり、経営資源の効率的活用に対する期待が継続的な物色資金の流入につながった。

■ビックカメラ <3048>  1,063円  +90 円 (+9.3%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 7日、ビックカメラ <3048> が16年8月期上期(15年9月-16年2月)の連結経常利益を従来予想の93億円→120億円に29.7%上方修正。増益率が10.9%増→43.8%増に拡大し、5期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。デジタルカメラやパソコンなどの販売が落ち込み売上は計画を下回ったものの、訪日外国人向けに家電の販売が伸びたうえ、販管費の抑制も寄与し、採算が想定より改善した。

■SFPダイニング <3198>  1,605円  +125 円 (+8.5%)  本日終値
 7日、SFPダイニング <3198> [東証2] が16年2月期(5ヵ月の変則決算)の経常利益(非連結)を従来予想の13.4億円→15.6億円に16.7%上方修正したことが買い材料視された。主力の海鮮居酒屋「磯丸水産」や手羽先店「鳥良」の業績が好調で、売上が計画を上回ったことが寄与。人件費の抑制で販管費が想定を下回ったことも利益を押し上げた。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の6円→9円(前の期は20円)に増額修正したことも支援材料。

■五洋建設 <1893>  472円  +31 円 (+7.0%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 五洋建設<1893>が大幅高。同社は海洋土木工事の最大手で、政府の財政出動に伴う経済刺激策への思惑が追い風。また直近では、7日付で野村不動産が大阪府高槻市で開発する高機能型物流施設の着工を発表しているが、設計管理および施工を五洋建が担当していることが株価の刺激材料となっている。同案件は野村不動産が手掛ける全国13棟目の高機能型物流センター案件として、敷地規模と施設規模いずれも過去最大ということもあり注目度が高い。

■乃村工藝社 <9716>  1,735円  +108 円 (+6.6%)  本日終値
 7日、乃村工芸社 <9716> が決算を発表。16年2月期の連結経常利益は前の期比14.1%増の62億円に伸びて着地。続く17年2月期も前期比7.3%増の66.5億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は設備投資需要の拡大を背景に、ディスプレイ施工の受注が伸び、6.1%の増収を見込む。引き続き採算重視の受注や原価低減に取り組むことも増益に貢献する。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比4円増の34円に増配する方針としたことも支援材料。

■ヤフー <4689>  484円  +29 円 (+6.4%)  本日終値
 ヤフー<4689>が売買高を膨らませ急動意。米ヤフーが売却を検討しているネット事業について、米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズや米グーグルが買収を検討していると米ブルームバーグが報じたことを受け、同社株を刺激する格好となっている。ベライゾンは米ヤフーが保有する日本ヤフーの株式についても買い取る意向をみせているとされ、これが株式需給面で思惑を呼んでいる。

■オプテックス <6914>  3,580円  +200 円 (+5.9%)  本日終値
 シーシーエス <6669> [JQ]に対して1株1400円でTOB(株式公開買い付け)を実施。買付期間は4月8日から5月25日まで。

■日信工業 <7230>  1,415円  +56 円 (+4.1%)  本日終値
 日信工業<7230>が反発。国内大手証券では、グローバルサプライヤーAutolivとのジョイントベンチャー設立で四輪製品拡販力が向上すると指摘。継続事業において、インドでの二輪の安全規制強化と同社製品の付加価値上昇、ジョイントベンチャーへの事業譲渡による手元キャッシュ増加と還元強化への期待の高まりを見込み、Autolivの顧客基盤をテコとしたホンダ<7267>外拡販が具体化すれば、さらなる株価アップサイドも期待できると解説。レーティングを「ニュートラル」から「バイ」に引き上げ、目標株価は2250円から1650円に引き上げている。

■コマツ <6301>  1,814円  +71.5 円 (+4.1%)  本日終値
 コマツ<6301>が反発。ゴールドマン・サックス証券では、営業利益の4割前後を支えている鉱山機械部品事業が減収減益基調に陥ることや北米や日本など中国以外の建機需要悪化、利益の一段の下振れリスクとそれに伴う減配、などを前提にしていると指摘。鉱山会社からの生産性改善要求の激化、減産・廃山による稼働台数および配車台数の低下、車齢の老齢化と新規需要低迷、円高によって初めて減収減益基調に陥っていることが株式市場から強く意識されそうと解説。レーティング「売り」を継続、目標株価を1570円から1420円に引き下げている。

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