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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):九州電、スズキ、オリエンタルランド、日本郵政

九州電 <日足> 「株探」多機能チャートより
■九州電力 <9508>  1,102円  +74 円 (+7.2%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 九州電力<9508>が一時前日比8%超に買われたほか、関西電力<9503>、北海道電力<9509>、四国電力<9507>など電力株が大きく上昇した。九州電力川内原発1、2号機の運転差し止めを周辺住民が求めた仮処分申し立ての即時抗告審で、福岡高裁宮崎支部は6日、申し立てを却下した鹿児島地裁決定を支持し、住民側の即時抗告を棄却する決定を出した。これが、業績の悪化懸念の後退につながり、九州電力をはじめ電力セクターに短期資金を呼び込む格好となった。

■アダストリア <2685>  3,895円  +210 円 (+5.7%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 アダストリア<2685>が大幅高で4日続伸し年初来高値更新。いちよし経済研究所は5日付のリポートで目標株価を4200円から4500円まで引き上げたことが好材料視されている。レーティングは「A」を継続した。16年2月期は円安による原価上昇の影響があったものの、きめ細かい売価コントロールによる値引きロス削減が奏功し、営業利益は160億400万円(前の期比2.7倍)で着地した。また、経営統合の効果による営業利益率の改善が会社計画よりも進むと見て、17年2月期の営業利益を従来予想の165億円から177億円(会社計画170億円)へ、18年2月期の営業利益を180億円から197億円へ引き上げている。

■住友大阪セメント <5232>  441円  +20 円 (+4.8%)  本日終値
 住友大阪セメント<5232>が反発。主力のセメント事業は海外が牽引、円高と原油安を背景とした原燃料コストの低下も追い風として意識されており、17年3月期も連続増益が期待されるなかPER11倍台の時価は見直し機運が出ている。欧州での電気自動車やハイブリッド車需要を背景に2次電池材料の収益改善も進捗、生産能力の大幅増強を図っており、今後に期待が高まっている。

■スズキ <7269>  2,895円  +98.5 円 (+3.5%)  本日終値
 スズキ<7269>が大幅反発。SMBC日興証券は同社が5日にインド事業説明会を開催したとのリポートをリリース。グローバルな自動車市場に対するピークアウト懸念が高まり、台数成長への期待が失われつつある中、主力のインド事業で独自の取り組みによる成長戦略が改めて示された点で、新たなサプライズはないものの、ポジティブに評価したいとの見解を示している。投資評価「2」(中立)、目標株価3600円を継続している。

■鳥居薬品 <4551>  2,516円  +84 円 (+3.5%)  本日終値
 鳥居薬品<4551>が反発。5日の取引終了後、米ギリアド・サイエンシズ社が開発中の抗HIV薬「Descovy」が、FDA(米国食品医薬品局)の承認を取得したと発表しており、日本で配合錠の販売を行う同社に買いが入っている。「Descovy」に関しては、JT<2914>が日本国内での独占的開発・商業化権を保有しており、今回のギリアド社による米国での承認取得を受けて、JTでは16年第3四半期(7~9月)に国内における製造販売承認申請を行う予定という。なお、製造販売承認取得後、鳥居薬が同配合錠の販売を行う予定だ。なお、欧州においては「Descovy」は、EMA(欧州医薬品庁)の科学委員会による承認勧告を受け、現在、欧州委員会により審査中という。

■オリエンタルランド <4661>  7,762円  +226 円 (+3.0%)  本日終値
 オリエンタルランド<4661>が反発。5日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティングを「アンダーウエート」から「オーバーウエート」へ、目標株価を5550円から1万1600円へ引き上げた。2020年3月期以降の刷新・拡張による収容能力増強で、新たな収益拡大局面に入ると指摘している。

■日本郵政 <6178>  1,478円  +31 円 (+2.1%)  本日終値
 5日、日本郵政 <6178> がファミリーマート <8028> と業務提携すると発表したことが買い材料視された。両社はゆうパックの受け取りやゆうちょATMの設置で協力してきたこれまでの関係を強化する。日本郵便との取り組みについては、国内外のファミリーマート店舗を基点として配送する「越境eコマース」サービスや宅配ロッカー「はこぽす」の設置を進める。ゆうちょ銀行との協業については、ファミリーマート店舗における「ゆうちょ ATM」の導入拡大に取り組む。発表を受けて、ファミリーマートとの業務提携による今後の展開に期待する買いが向かった。

■いちよし証券 <8624>  903円  +16 円 (+1.8%)  本日終値
 5日、いちよし証券 <8624> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.1%にあたる50万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は4月11日から5月27日まで。

■しまむら <8227>  14,240円  +230 円 (+1.6%)  本日終値
 しまむら<8227>が続伸。大和証券はリポートで、同社の17年2月期は前期比15.8%営業増益を計画しており、従来よりも等身大で保守的と想定されポジティブな印象と紹介。業績本格回復については暖冬影響によりペースダウンも、足元の販売力回復、オンシーズンでの在庫処分、早期商品投入等、体質改善が続くと想定。投資判断は「2」(アウトパフォーム)を継続。目標株価は1万5000円から1万6500円へ引き上げている。

■西松屋チェーン <7545>  1,165円  +15 円 (+1.3%)  本日終値
 西松屋チェーン<7545>が反発。大和証券はレーティング未付与ながらリポートをリリース。同社の17年2月期計画は前期比3.9%増収、同15.6%営業増益と積極的であり、ポジティブな印象と指摘。同証券の業績予想を上方修正し、引き続き納期管理の徹底や在庫コントロールが利益改善に貢献するとの見解を示している。

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