【材料】王子ＨＤが堅調、ＰＢＲ割安で海外事業育成に期待感

　王子ホールディングス<3861>が堅調。株価４２０円近辺はチャート的にも底値圏とみた押し目買いを誘っている。国内の紙需要は縮小傾向にあるが、「海外では東南アジアや南米の新興国を中心に紙おむつや段ボールなどのパッケージング需要が旺盛」（市場関係者）で、海外事業への注力で成長を維持する構えにある。

　ここ急速に進む為替の円高も同社にとっては追い風で輸入チップなどの原料価格低下効果をもたらす。１６年３月期営業利益は前の期比５割増の７００億円を見込むが、１７年３月期も増益基調が続く見通し。ＰＢＲ０．６倍台は割安感があり、セルロースナノファイバーの研究開発でも業界を先駆する。

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）