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【市況】31日の米国市場ダイジェスト:ダウは31ドル安、雇用統計を控えて小動き


■NY株式:ダウは31ドル安、雇用統計を控えて小動き

NYダウ       ナスダック
終値 :17685.09  終値 :4869.85
前日比:-31.57    前日比:+0.55
始値 :17716.05  始値 :4869.57
高値 :17755.70  高値 :4891.30
安値 :17669.72  安値 :4864.41

31日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は31.57ドル安の17685.09、ナスダックは0.55ポイント高の4869.85で取引を終了した。週間新規失業保険申請件数が2か月間で最大の増加となったものの、為替相場でドル安が進行したほか、原油相場も上昇し、小動きとなった。一時下落する場面もあったが、明日の雇用統計内容を見極めたいとの動きや、月末・四半期末でポジション調整の売買も多く、引けにかけて下げ幅を縮小した。セクター別では、自動車・自動車部品や公益事業が上昇する一方で素材や半導体・半導体製造装置が下落した。

ITサービスのIBM(IBM)はクラウドベース顧客管理ソフトのコンサルタント会社であるブルーウォルフ・グループを2億ドルで買収することを発表し、上昇。電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は、新型車「モデル3」を今夜発表予定で、先行予約を開始したことで堅調推移。ファストフードのマクドナルド(MCD)は中国で1000店超をオープンする計画を明らかにし、買われた。一方で、種子メーカーのモンサント(MON)は一部アナリストによる目標株価引き下げを受け、下落した。

明日の雇用統計では、非農業雇用者数が20万5000人増と前月から下落、失業率は4.9%増と横ばいが予想されている。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円は112円50銭、米追加利上げ観測の後退でドル続落

31日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円11銭へ下落後、112円58銭まで上昇し112円50銭で引けた。米国の追加利上げ観測の後退、週次新規失業保険申請件数の増加を受けてドル売りが一時優勢となった。しかし、その後発表された3月シカゴ購買部協会景気指数が予想を上回ったため、ドル売りが後退した。

ユーロ・ドルは、1.1412ドルへ上昇後、1.1377ドルへ下落して1.1380ドルで引けた。ユーロ・円は、127円73銭から128円22銭へ上昇した。ポンド・ドルは、1.4347ドルへ下落後、1.4405ドルへ反発。ドル・スイスは、0.9608フランから0.9572フランへ下落した。


■NY原油:続伸で38.34ドル、ドル安進行による割安感からの買いが先行

NY原油は続伸(NYMEX原油5月限終値:38.34↑0.02)。37.82ドルから一時39.04ドルまで上昇した。この日発表の米国の先週分新規失業保険申請件数が、予想外に増加したことを受けたドル安進行にともない(ユーロ・ドル一時1.1412ドルまで上昇)、原油の買いが先行した。

しかし、その後、3月シカゴ購買部協会景気指数の急回復をきっかけにドルが反発したこと。また、米国の原油在庫の積み上がり継続や、石油輸出国機構(OPEC)の3月生産量拡大などで供給過剰感も改めて意識され、原油の売り戻しが優勢になったもよう。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  13.52ドル +0.025ドル(+0.19%)
モルガン・スタンレー(MS) 25.01ドル -0.060ドル(-0.24%)
ゴールドマン・サックス(GS)156.95ドル +0.460ドル(+0.29%)
インテル(INTC)      32.35ドル -0.360ドル(-1.10%)
アップル(AAPL)      108.99ドル -0.570ドル(-0.52%)
アルファベット(GOOG)   762.90ドル -5.440ドル(-0.71%)
フェイスブック(FB)    114.10ドル -0.600ドル(-0.52%)
キャタピラー(CAT)     76.54ドル +0.040ドル(+0.05%)
アルコア(AA)       9.59ドル -0.100ドル(-1.03%)
ウォルマート(WMT)     68.50ドル -0.300ドル(-0.44%)
スプリント(S)       3.48ドル +0.030ドル(+0.87%)

《NO》

 提供:フィスコ

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