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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

サンバイオ <日足> 「株探」多機能チャートより

■サンバイオ <4592> [東証M] 1,470円 (+150円、+11.4%)

 サンバイオ <4592> [東証M]が急伸。野村証券では、17年1月期は再生細胞薬SB623の慢性期脳梗塞の米国フェーズ2b試験、外傷性脳損傷(TBI)の米国フェーズ2試験開始に加え、日本でのTBI臨床試験開始が見込まれると指摘。研究開発投資が増加し営業損失は拡大するものの、中長期的に再生細胞薬の実用化、再生医療市場を創造する道筋が開けてきたと評価し、19年1月期営業利益は32億円になると予想。レーティング「バイ」を継続、目標株価を3000円から3200円に引き上げている。

■アドウェイズ <2489> [東証M] 781円 (+40円、+5.4%)

 アドウェイズ <2489> [東証M]やネットイヤー <3622> [東証M]、メディア工房 <3815> [東証M]などLINE(東京都渋谷区)関連の一角に上げが目立った。LINEの上場思惑がくすぶるなか、LINEがきょう午後2時から開催される事業戦略発表カンファレンス「LINE CONFERENCE TOKYO 2016」が注目を集めている。

■東京精 <7729>  2,287円 (+116円、+5.3%)

 東京精 <7729> が急伸。三菱UFJ・モルガンスタンレー証券では、株価は足もとのスマートフォン用デバイスの生産調整懸念から調整しているため、割安感が高まっていると指摘。半導体製造装置は半導体および電子部品のテスト、アセンブリ、加工などの底堅い需要に加え、精密切断ブレードの生産能力増強および拡販などにより、年度単位の業績は底上げ基調とみて、スマートフォンや自動車一台当たりの部品搭載数量が増加し、RFデバイスやセンサ、メモリなどの需要が増加、消耗品である精密切断ブレードも業績押し上げると推察。レーティングを「ホールド」から「バイ」に、目標株価を2950円から3070円に引き上げている。

■デジアーツ <2326>  2,363円 (+113円、+5.0%)

 デジアーツ <2326> が3月23日大引け後(16:00)に配当修正を発表。16年3月期の年間配当を従来計画の14円→15円(前期は14円)に増額修正した。

■ナノキャリア <4571> [東証M] 1,199円 (+42円、+3.6%)

 ナノキャリア <4571> [東証M]が大幅高。午前11時30分ごろ、16年3月期の単独業績見通しについて、売上高を1億8000万円から2億2800万円(前期比66.2%減)へ、営業損益を26億2300万円の赤字から25億7500万円の赤字(前期11億800万円の赤字)へ上方修正しており、これを好感した買いが入った。同社では同時にアルビオン(東京都中央区)と新たな共同開発契約を締結したと発表しているが、これに伴う契約一時金収入や、大手製薬会社との新規契約締結に伴う契約一時金収入の計上などが要因としている。

■トランスコス <9715>  2,729円 (+49円、+1.8%)

 トランスコス <9715> は堅調。同社は23日、広告効果の向上を目的に、心理学を応用した広告クリエイティブ制作メソッド「Gorilla(ゴリラ)」を開発し、運用型広告のクリエイティブ制作サービスを強化することを発表した。新たに開発したゴリラはデザイナーやプランナーの“勘や経験”に頼ったクリエイティブ制作ではなく、複数の心理学的アプローチを用いて論理的にクリエイティブを制作するもの。顧客の心理状態に応じて反応しやすい最適なキャッチコピーやグラフィックデザインをバナーやランディングページに散りばめることで、広告に対する顧客の興味や購買モチベーションを高め、その後のWebページ閲覧や、最終的な購買行動の促進につなげていく。

■東急 <9005>  942円 (+15円、+1.6%)

 東急 <9005> や京王 <9008> など私鉄株が高い。全般相場が軟調となるなか、ディフェンシブ色の強い私鉄株に見直し買いが流入した。訪日外国人の増加によるインバウンド関連銘柄としても注目されているほか、国土交通省が22日に発表した公示地価は大都市の商業地などの上昇で8年ぶりにプラスに転じており、私鉄株を土地持ち会社として見直す動きも出ているようだ。

■日清食HD <2897>  5,610円 (+80円、+1.5%)

 日清食HD <2897> が3日続伸。同社は23日、英国の大手食品メーカーであるPremier Foods社と、販売網の相互利用、共同商品の開発、研究開発における協働、製品の相互OEM供給などを目的とした協業に関し、基本合意したことを発表した。同社はPremier Foods社株式の一定割合の取得も検討しており、実際に取得した場合には、非常勤取締役の派遣も含めた、両社間の関係を規定する契約を別途締結することを協議する予定。

■ファミリーM <8028>  5,850円 (+80円、+1.4%)

 ファミリーM <8028> が3日続伸。SMBC日興証券は、同社の16年度春夏商品展示会に参加したとのリポートをリリース。15年度に中食構造改革として取り組んだラーメンやおにぎりなど主力商品の全面リニューアルの成果が出てきているほか、新工場や最新設備の稼働により17年2月期は中食構造改革の効果が更に拡大するとの見解が示されたと紹介。同証券は、中食ベンダーの業績は回復し設備投資可能な状況になったとみられるため、17年2月期は既存店日商だけでなく差益率も堅調に推移すると予想。投資評価「2」(中立)、目標株価6000円を継続している。

■NTTドコモ <9437>  2,636円 (+35円、+1.4%)

 JPモルガン証券は「Japan Best Ideas」リポートで通信セクターからMost Preferred(最優先する)銘柄としてレーティング「オーバーウェート」の2銘柄をリストアップ。同証券のアナリストは、NTTドコモ <9437> と大塚商会 <4768> を「Most Preferred」に選定した。通信セクターに強気継続だが、円高の影響による景況感の鈍化でIT投資鈍化を予想しており、関連銘柄としてITホールディングス <3626> を「Least Preferred」にしている。NTTドコモには「契約シェア拡大、各キャリアの戦略の中心となるとして、既存シェアの大きい同社が恩恵を受けると予想」と解説されている。

■ミクシィ <2121> [東証M] 4,190円 (+45円、+1.1%)

 ミクシィ <2121> [東証M]が続伸。いちよし経済研究所は23日、同社株のフェアバリューを7300円から7500円に引き上げた。レーティングは「A」を継続した。スマートフォン向けゲーム「モンスターストライク」の国内売り上げは安定的に推移しており、当面同社の業績を下支えすると予想。16年3月期の連結営業利益を従来予想の874億円から会社予想と同水準の900億円に見直したほか、17年3月期の同利益も879億円の予想から905億円に引き上げた。今後は国内向け新作ゲームや米国向け「モンスターストライク」のプロモーションがポイントとなろう、と指摘している。

■電通 <4324>  5,640円 (+60円、+1.1%)

 JPモルガン証券が「Japan Best Ideas」リポートをリリース。セクター別に今後3カ月間でレーティング「オーバーウェート」のなかからMost Preferred(最優先する)銘柄を5銘柄ずつリストアップしている。インターネット、メディア、ゲームレジャーセクターからは、電通 <4324> をMost Preferredに位置付け。海外事業の成長鈍化や円高、マクロ経済の不透明から株価は過去3カ月間で約2割下落しているが、悲観論は行き過ぎだと指摘。アナリストはリオデジャネイロ五輪、参院選、イベント、東京五輪のマーケティングで売り上げ増が注目ポイントとして市場より高い成長が期待できようと解説されている。

■太平洋工 <7250>  1,105円 (+5円、+0.5%)

 太平洋工 <7250> が小反発。TIWでは、プレス・樹脂製品を中心に先行費用が嵩むなか、16年3月期は営業過去最高益での着地見通しに変化がないと指摘。17年3月期は為替影響が減益要因としながらも、アジア地域でのプレス・樹脂製品拡販やタイヤ空気圧監視システム製品市場拡大を追い風に、中期的成長余地は大きいとの見方を継続。レーティングの「1」を継続している。

※24日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。


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