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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~海外休場控え薄商いのなか、中小型株にシフト

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

24日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:海外休場控え薄商いのなか、中小型株にシフト
■外資系証券の注文動向:差し引き460万株の売り越し
■前場の注目材料:三井物産、創業以来初の最終赤字へ


■海外休場控え薄商いのなか、中小型株にシフト

24日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が続きそうである。日経平均は17000円が心理的な上値抵抗として意識されよう。23日の米国市場は、原油相場の下落が嫌気され、NYダウは続落となり、シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円安の16790円だった。三井物<8031>が創業以来初の最終赤字へ下方修正していることもあり、資源関連などが重しになりそうだ。

また、23日の東証1部の売買代金は今年最低だったが、週末の海外市場はグッドフライデーで休場となることもあり、引き続き薄商いの相場展開になろう。そのため、指値状況の薄い中をインデックス売買に振らされやすい。価格帯別出来高では商いが膨らんでいる16900-17100円レベルが抵抗となる一方で、下には走りやすい面もある。

物色としてはマザーズやJASDAXなど新興市場の中小型株に向かいやすいだろう。本日はベネフィットJ、ウイルプラスHDが新規上場となるが、好スタートとなれば、より中小型株に資金が還流しやすいだろう。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き460万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1760万株、買い1300万株、差し引き460万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

3月16日(水):120万株の売り越し
3月17日(木):500万株の売り越し
3月18日(金):270万株の買い越し
3月22日(火):180万株の売り越し
3月23日(水):250万株の売り越し

■前場の注目材料

・NYダウ下落(17502.59、-79.98)NY原油(39.79、-1.66)
・三井物産、創業以来初の最終赤字へ
・マザーズ指数続伸、個人の物色意欲強い
・ベネフィットJが東証マザーズに新規上場
・ウイルプラスHDが東証ジャスダックに新規上場


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 日銀金融政策決定会合における主な意見(3月14-15日分)

<海外>
・特になし

《SY》

 提供:フィスコ

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