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【市況】<株式トピックス>=見送り要因重なり今年最低の売買代金に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 23日の東京株式市場は、極めて商い薄で方向感を欠く展開となった。前場の日経平均株価は前日終値を挟んでの小幅な値動きとなったものの、後場は徐々に売りに押される展開となった。日経平均株価終値は、前日比47円57銭安の1万7000円98銭と小幅反落した。

 市場関係者のあいだで話題となったのは、売買代金の低迷ぶり。きょうの東証1部の売買代金は、1兆7399億円と、16日の1兆9118億円を大きく下回り今年最低の記録を更新してしまったのだ。

 3月期末が接近するなかで、一部の個人投資家から駆け込み的な配当狙いの買いは散見されるものの、国内機関投資家は期末で手仕舞いモードに入っているところに、ベルギー・ブリュッセルでの連続テロ発生で、世界的に投資家がリスク回避の姿勢に傾き、日本株市場に対しても、外国人投資家の手控えが強まるという悪条件が重なったためだ。

 きょうは、日経平均株価の下落幅が小幅にとどまったわりに、全般地合いの軟調さが際立つ展開となった。日経平均株価への寄与率の高いファーストリテイリング<9983>が前日比1100円高の3万6760円と大幅高して、1銘柄で43円分も日経平均株価を引き上げたことも背景にあるようだ。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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