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【通貨】欧米為替見通し:欧州テロ不安や英国のEU離脱リスクでドル選好の可能性


今日23日の欧米市場では、欧米株式市場の動向を見極める展開となりそうだ。ベルギー・ブリュッセルで起きた連続爆破テロは過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を発表しており、投資家は警戒感を強めている。23日の欧州株式市場が弱含みとなった場合、リスク回避的なユーロ売りが再び強まる可能性がある。

また、一部の市場関係者の間からは、今回のテロ事件を受けて英国の欧州連合(EU)からの離脱の可能性はやや高まったとの声が聞かれている。一部識者は、移動に関するEUの一部政策が今回のようなテロ攻撃を可能にしたと指摘しており、EUからの離脱を警戒して投機的なポンド売りは続く可能性がある。

市場関係者の間では、欧州地域における地政学リスクの増大や英国のEUからの離脱を警戒して、投資家のドル選好は短期的に強まるとの思惑が浮上している。ただし、金融市場の不確実性が急激に高まった場合、米早期利上げ観測は後退し、リスク回避的な円買いを促す可能性もある。


【今日の欧米市場の予定】
・17:00 南ア・2月消費者物価指数(前年比予想:+6.8%、1月:+6.2%)
・20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:-3.3%)
・22:00 ブラード米セントルイス連銀総裁TV・ラジオ出演
・23:00 米・2月新築住宅販売件数(予想:51.0万戸、1月:49.4万戸)

《SY》

 提供:フィスコ

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