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【市況】<マ-ケット日報> 2016年3月23日

 23日の市場は日経平均が反落。終値は前日比47円安の1万7000円だった。朝方は円高一服を手掛かりに日経平均で90円ほど高く買われたが、その後は手掛かり難から戻り待ちの売りに押され軟調に転じてしまった。東証1部の売買代金は1.7兆円と本年最低を記録。売り方、買い方ともに決め手を欠く相場展開が続いている。

 昨日の米国市場はベルギーのテロを受けてダウ平均が8日ぶりに反落した。直前まで7連騰していたため当然の下げとなったが、押しても最大で80ドル程度と浅く、かえって底堅さを印象付ける1日となった。ハイテク株が多いナスダック指数は逆に5連騰となっている。さて、昨日の急反発で下値不安の後退した東京市場だが、上値を買う主体も少なく1万7000円近辺で膠着する展開となっている。本日はベルギーのテロで主力株が買い控えられるなか、日経平均は方向感なく小幅安となって引けている。テロで円高が進まなかった安心感が朝方の買いにつながったが、多くは売り方の買い戻しで買いが続かない。市場は次なる材料を待っている状態といえるだろう。チャートの上では2月安値以降の戻り相場がまだ続いている状態を維持。出来高が減っても相場がたいして下がらないのは、短期的には1万7000円以下における売り物が限られている可能性を示唆している。反対に円安などのきっかけがあれば上方へ跳ねやすい状況ともいえるが、今はそれが難しいところでもある。短期的には売り買いともに難しい相場が続きそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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