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【材料】鹿島が続伸、国内大手証券は基礎的な収益力が回復したと評価

 鹿島<1812>が続伸。現在はやや上げ幅を縮小しているものの、堅調展開。前日の午後に発表した16年3月期連結業績予想の大幅上方修正を好感する流れが継続している。鹿島の上方修正が呼び水となり、大成建設<1801>、大林組<1802>、清水建設<1803>など大手ゼネコンが堅調展開となっているようだ。

 SMBC日興証券では同社の上方修正を受け、リポートをリリース。建築工事の利益率が急速に回復していると指摘し、16年3月期の建築工事総利益率は10.7%と、前期に比べて改善すると見込むと解説。利益率改善要因は、受注時採算の向上、原価低減努力に加えて、進行基準適用工事の採算改善による嵩上げ効果もあったと推定し、建築工事利益率が安定的に10%台を確保できるとはいえないものの、受注時採算の向上により基礎的な収益力が回復したと評価できる、としている。

 投資評価は「1」(アウトパフォーム)を継続。目標株価は1000円から1050円へ引き上げている。このほか、野村証券はレーティング「バイ」を継続、目標株価は890円から903円へ引き上げている。
《MK》

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