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2016年03月23日05時20分

【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

ジグソー <日足> 「株探」多機能チャートより
■ジグソー <3914>  13,240円 (3,000円、+29.3%) ストップ高

 ジグソー <3914> が急騰をみせたほか、ALBERT <3906> 、ロックオン <3690> など人工知能分野に積極展開する企業への買いが目立っている。ジグソーは人工知能を活用したIoTデータコントロールや次世代ロボットデータコントロールサービスを手掛けており成長期待が強く、テーマ物色の中核的存在だ。また、ALBERTも人工知能分野で最先端の機械学習手法であるディープラーニングを活用し、人手を介さずに大量の画像に対して自動的にタグ付けを行なうシステムを開発している。同分野で電気通信大学とも共同研究体制にあり注目度が高い。ロックオンは「ビッグデータ」「人工知能」「IoT」とマーケティングに関する既存事業のビジネスモデルを融合して、「企業と顧客のコミュニケーション円滑化」を提供するマーケティング・ロボット・カンパニーと自らを位置付けている。

■ユアテック <1934>  926円 (102円、+12.4%)

 東証1部の上昇率5位。ユアテック <1934> が急伸。同社は東北電力系の電気工事会社で電力設備投資需要を取り込むほか、首都圏では都市再開発に絡む案件を獲得し、受注単価の上昇も利益に貢献している。資材の一括発注や工事平準化に向けた提案営業も奏功し、業績は会社側の当初見込みを上回って推移している。前週末18日取引時間中に16年3月期業績の大幅な増額を発表、営業利益段階で前期比34%増の150億円を見込んでいる。豊富な手持ち工事を武器に来期業績も増収増益が濃厚とみられている。好業績に加え株主還元にも前向きな姿勢を示す。16年3月期の期末配当を従来予想の6円に特別配当3円を加えて9円にすることを発表、年間では15円配当となり前期比1円の増配となる。株式需給面では信用買い残が枯れた状態にあり、11日申し込み現在の信用倍率は0.6倍台と売り長で上値の軽さを演出している。

■日本オラクル <4716>  6,150円 (560円、+10.0%)

 東証1部の上昇率7位。18日、日本オラクル <4716> が決算を発表。16年5月期第3四半期累計(15年6月-16年2月)の経常利益(非連結)が前年同期比6.2%増の365億円に伸びて着地したことが買い材料。公共機関、金融など向けにソフト販売や新規のクラウドサービスの受注が伸びたことが収益を押し上げた。なお、直近四半期の12-2月期の経常利益は前年同期比19.8%増の138億円と四半期ベースでの過去最高益を更新した。

■ASB機械 <6284>  2,237円 (178円、+8.6%)
 東証1部 上昇率10位。ASB機械 <6284> が急伸。TIWでは、今期は順調なスタートを切り、通期では過去最高の売上・営業利益を更新する見通しと指摘。「中期的な成長シナリオに変化ないことを踏まえれば評価不足の株価水準」との見方で、注力する次世代機の世界での拡販動向や金型ビジネスの強化の進捗状況などにも注目。レーティング「2+」を継続している。

■任天堂 <7974>  16,515円 (1,250円、+8.2%)

 任天堂 <7974> が大幅反発。3月17日に配信を開始した同社初のスマートフォン向けアプリ「Miitomo(ミートモ)」のユーザー数が、19日に100万人を突破したと公式ツイッターが発表しており、これを好材料視した買いが入っているようだ。「Miitomo」は自分にそっくりな「Mii」を通じて友だちとコミュニケーションする同社初のスマートフォン向けアプリ。わずか3日でのユーザー数100万人突破は滑り出し順調との見方が強く、業績寄与への期待も高まっているようだ。

■エン・ジャパン <4849>  3,870円 (210円、+5.7%)

 エン・ジャパン <4849> が急反発。企業の求人需要の高まりを背景に求人サイトを運営する同社の業績も好調に推移している。サイトのリニューアルや広告宣伝効果が功を奏し、「応募者数、広告費ともに前年同期比60~70%の伸びを示している」(国内中堅証券)状況にある。テクニカル的にも一目均衡表の雲抜けを果たし、上昇新波動入りを示唆している。

■ゼビオHD <8281>  1,923円 (96円、+5.3%)

 18日、ゼビオHD <8281> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.11%にあたる50万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月22日から6月30日まで。

■鹿島 <1812>  727円 (33円、+4.8%)

 鹿島 <1812> が後場急伸。午後1時30分ごろ、16年3月期連結業績見通しについて、売上高を1兆7000億円から1兆7200億円(前期比1.6%増)へ、営業利益を570億円から1070億円(同8.4倍)へ、純利益を400億円から700億円(同4.6倍)へ上方修正したことが好感された。国内建設工事の利益率が向上していることに加えて、国内外の関係会社の業績も概ね堅調に推移したことが要因としている。また、業績予想の修正に伴い、従来3円を予定していた期末配当を5円に引き上げるとあわせて発表したことも好材料視されている。なお、中間配当と合わせた年間配当は8円となり、前期実績の5円に比べて3円の増配となる予定。

■クスリのアオキ <3398>  5,980円 (270円、+4.7%)

 クスリのアオキ <3398> が続伸。株価は、一時昨年12月末以来の6000円台を回復した。足もとの販売は好調で、1月度の既存店売上高は前年同月比7.6%増、2月度は同5.8%増、3月も10%近い伸びとなっているとみられている。利便性と競争力の強い食品強化・調剤併設型の店舗の積極的な出店もあり、16年5月期の連結営業利益は会社予想87億1900万円に対し100億円と増額修正期待が出ている。

■ミスミグループ本社 <9962>  1,641円 (71円、+4.5%)

 ミスミグループ本社 <9962> が大幅高。同社は金型用部品などの専門商社でカタログ販売を展開するが、足もとの業績は好調に推移している。同社が18日発表した2月度売上高は、前年同月比16.5%増の201億9900万円と2ケタ伸長を確保しており、これを評価する買いが優勢となっている。

■ツクイ <2398>  1,482円 (63円、+4.4%)

 介護関連銘柄としてツクイ <2398> が買われた。株価は先週に1491円まで買われて高値圏で推移。アナリストがデイサービス利用者数拡大で大幅増益予想とリポートで紹介したことが話題となっている。SMBC日興証券のアナリストは投資評価「2」継続、目標株価を1000円から1500円に引き上げた。17年3月期以降の業績予想を上方修正、ツクイは介護関連のなかで選好される動きが続くと説明している。

■トヨタ自動車 <7203>  6,098円 (210円、+3.6%)

 トヨタ自動車 <7203> に買いが先行、5日ぶり反発となった。同社株はここ急速に進む円高を背景に来期業績に与える影響を懸念して売りに押されていたが、前週末に1ドル=110円ラインの攻防とみられたドル・円相場は、足もと112円台まで円安方向に揺り戻す格好となっており、売り方のショートカバーと値ごろ感からの押し目買いが株価に浮揚力を与えている。前週末に終値ベースで割り込んだ6000円大台に再度復帰している。

■セイコーエプソン <6724>  1,943円 (62円、+3.3%)

 セイコーエプソン <6724> が5日ぶり反発。新たな中期経営計画で掲げた目標が保守的とみられ前週末にマドを開けて売られたものの、25日移動平均線上で下げ止まり、切り返す兆しをみせた。新中期経営計画では25年度に売上収益は1 兆7000 億円、事業利益は2000億円、ROE15%を目指す方針。これを受けて18日付で東海東京調査センターが同社株のレーティングを「アウトパフォーム」継続でフォローしており、これが押し目買いを誘発している。

■シマノ <7309>  18,400円 (570円、+3.2%)

 シマノ <7309> が反発。ただ、買い一巡後に上げ幅を縮小する展開。SMBC日興証券は同社の16年12月期業績について、従来想定に比べ、上期を中心に欧州向けの自転車部品の販売数量が落ち着いた展開になる可能性があることから、営業利益予想を840億円から815億円に減額したとのリポートをリリース。ただ、会社計画(800億円)は、下期の新製品効果などを考慮すると全体的に保守的な内容と考えると指摘。新製品効果を中心に16年12月期下期から業績拡大を期待するほか、17年12月期には過去最高の営業利益を更新する見込みと紹介。投資評価は「1」(アウトパフォーム)を継続、目標株価は1万9400円から2万500円へ引き上げている。

■アシックス <7936>  2,123円 (65円、+3.2%)

 アシックス <7936> が大幅続伸、株価は前週末比107円高の2165円まで買われる局面があった。SMBC日興証券からは、目標株価を2800円から2350円に引き下げ、投資評価「2」継続とアナリストリポートがリリースされた。「北米のランニングシューズ販売回復に時間を要する、欧州、中国ビジネスは順調な展開を期待、株価は概ね16年12月期の業績回復を反映した水準」と紹介されている。テクニカル面では数カ月間続いていた下落トレンドが収束しそうなチャートとなってきた。アナリストの分析通りに業績回復が株価のトレンド変化時期になりそうと注目する向きが多い。

■コナミホールディングス <9766>  3,065円 (86円、+2.9%)

 コナミホールディングス <9766> が反発。プラススタートとなり、堅調な株価展開となっている。モルガン・スタンレーMUFG証券では、短期的には17年3月期営業増益期待に支えられ同社株は高位で安定すると想定。17年3月期は「遊戯王」20周年のメディアミックス展開により、前年比で増益確度が高まるとしながらも、「達成し得る利益水準が変動するリスク」があるとみて、パイプラインの透明性向上が必要と解説。レーティング「イコールウエイト」を継続、目標株価を2700円から2750円に引き上げている。

■スクエニHD <9684>  2,987円 (81円、+2.8%)

 スクエニHD <9684> が3日ぶりに反発。大和証券は同社に対するリポートで、安定収益基盤の拡大を確認したと指摘し、17年3月期の業績予想を引き上げた。オンライン化進展による収益性上昇もこれからが本番であり、連続増益、過去最高益更新など多くが期待できる銘柄であると考えると解説。投資判断は「1」(買い)を継続、目標株価は3530円から3860円へ引き上げた。

■日本郵船 <9101>  228円 (6円、+2.7%)

 日本郵船 <9101> 、商船三井 <9104> など大手海運株にリターンリバーサルの買いが流入している。昨年夏場以降、中国景気の減速懸念を背景に鉄鋼や海運など市況関連セクターは物色対象として回避される傾向があり、その分出遅れ感が強い。そのなか、海運株は鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が底入れから浮上の兆しをみせていることから、押し目形成場面では買い向かう動きが表面化している。同指数は前日時点で3ポイント高の398と続伸、1月12日以来となる400台回復が目前となっている。

■カッパ・クリエイト <7421>  1,253円 (33円、+2.7%)

 カッパ・クリエイト <7421> が反発。22日の寄り前に、従来、未定としていた16年3月期の期末一括配当について、20円を実施すると発表したことが好感されている。同社は13年2月期より無配を継続しており、4期ぶりの復配となる。

■あおぞら銀行 <8304>  398円 (10円、+2.6%)

 あおぞら銀行 <8304> が4日ぶりに反発。大和証券は18日、同社株の投資判断を「3」から「2」へ引き上げた。目標株価の460円は据え置いた。16年3月期の連結純利益は、税負担軽減も寄与し前期比1.6%減の430億円と会社計画と同水準の利益を確保できると予想。期末配当も1株5円40銭(年間18円40銭)を見込んでいる。純投資目的で保有する株式評価益や税負担軽減効果の可能性を考慮すれば、17年3月期、18年3月期も今年度と同水準の純利益と配当の維持が可能と予想。4.7%前後の配当利回りを考慮すれば、「現行株価水準で投資妙味は大きい」と指摘している。

■ヘリオス <4593>  1,492円 (37円、+2.5%)

 ヘリオス <4593> が反発し1500円台乗せ。2月12日の昨年来安値897円をターニングポイントに切り返し、急勾配を駆け上がるかたちで7割近い上昇をみせた。理化学研究所から特許ライセンスを受けiPS細胞技術を使って目の難病である「加齢黄斑変性」の治療薬を開発するバイオベンチャー。昨年10月には横浜市立大学と共同で、iPS細胞から作製した肝細胞を移植して肝臓を再生する新しい治療法実用化に向けた開発も進めている。前週17日から19日にかけて大阪国際会議場で第15回日本再生医療学会総会が開かれたこともあって、iPS細胞分野に傾注するバイオ関連株が動意含みとなっており、そのなか、他家由来のiPS細胞を用いた治療法実用化への取り組みを加速させている同社は注目度が高い。

■青森銀 <8342>  350円 (8円、+2.3%)

 18日、青森銀 <8342> が発行済み株式数の0.96%にあたる200万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は3月31日。

■村田製作所 <6981>  14,395円 (320円、+2.3%)

 村田製作所 <6981> 、アルプス電気 <6770> 、TDK <6762> 、日東電工 <6988> 、ローム <6963> など米アップルのサプライヤーズリストに指定されている電子部品メーカーが買われている。アップルは21日、iPhoneの新モデルで「6S」や「6Sプラス」に比べ小型化された「iPhoneSE」を31日に日本や米国などで発売することを発表、これによりiPhoneの需要喚起を図る方針で、関連銘柄の株価を刺激している。

■NTTデータ <9613>  5,540円 (120円、+2.2%)

 NTTデータ <9613> が反発。25日移動平均線に接近する場面では上値が重くなったものの、22日の高値圏で堅調に推移している。JPモルガン証券では、受注好調や中期計画達成など足もとのポジティブ材料がある一方、17年3月期以降、国内需要の鈍化や海外事業の為替影響で受注高は前年比マイナストレンドに入ると予想。17年3月期からの中期計画では、グローバル事業の黒字化および収益拡大ストーリーに着目していきたいとして、レーティング「ニュートラル」を継続。目標株価は6100円から5900円に引き下げている。

※22日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。


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