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【市況】<株式トピックス>=日経平均株価323円高も売買代金は低迷

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 22日の東京株式市場は、終始買いが優勢。日経平均株価は後場に入り、いったん伸び悩んだものの、引けにかけて買い直され300円を超える上昇で4日ぶりに1万7000円台に乗せた。日経平均株価終値は、前週末比323円74銭高の1万7048円55銭と5日ぶり急反発した。ただ、東証1部の売買代金は2兆1784億円とエネルギーは盛り上がりに欠けたままだ。

 3月に入って、日経平均株価はほぼ1万6500~1万7000円のゾーンを中心に、極端に大きな波乱なく推移してきた。東証が発表した3月第2週(7~11日)の投資部門別売買動向によると、外国人投資家の売り越し額は1兆1932億円という巨額に膨らみ、1982年7月に統計をとり始めてから過去最高額となったが、株価面での波乱は大きくなかった。ラージSQの11日は特殊事情で売買代金は3兆円を超えたものの、その他の日は2兆円乗せそこそこの日が続いている。

 売買代金が低迷している背景について市場関係者からは「円相場との連動性の強い値動きが続いているなかで、国内で手掛かり材料不足が続いている。また、日経平均株価1万7000円前後の水準は、売り買いが拮抗するゾーンとなっており、売りも買いも手控えられやすい状況にある」との見方が出ていた。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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