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【市況】22日の香港市場概況:ハンセン0.08%安と4日ぶり反落、下値は限定的


22日の香港市場は小幅ながら値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比17.40ポイント(0.08%)安の20666.75ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が28.46ポイント(0.32%)安の8900.19ポイントとそろって4日ぶりに反落した。売買代金は653億5900万香港ドルに縮小している(21日の売買代金は801億2500万香港ドル)。

朝高の後に売られる展開。昨夜の米株高などを好感して小高くスタートしたものの、上値は重く、中盤から下げに転じた。ハンセン指数は21日に約2カ月半ぶりの高値水準を回復したため、戻り売りの圧力が意識されている。企業の業績発表が集中するなか、結果を見極めたいとするスタンスも買い手控え要因だ。もっとも、下値は限定的。原油相場の持ち直しや米景気の改善などに加え、中国の政策期待などが相場を下支えしている。

ハンセン指数の構成銘柄では、中国政府系で電力事業を手がける華潤電力HD(836/HK)が6.7%安と下げが目立つ。同社が21日昼に公表した通期決算で、純利益の伸びが予想に届かなかったことが改めて売り材料視されている。業績報告を受け、大手ブローカーが弱気見通しを発表したことも逆風だ。昼ごろに公表した減益決算が嫌気され、即席めん・飲料大手の康師傅HD(ティンイー:322/HK)も3.2%安と後場に下げ幅を広げている。

非鉄や建材など、素材関連株も安い。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が2.6%、江西銅業(358/HK)が2.0%、中国中材(1893/HK)が3.8%、中国建材(3323/HK)が1.8%ずつ下落した。自動車株も売られる。華晨中国汽車HD(ブリリアンス・チャイナ:1114/HK)が3.8%安、長城汽車(2333/HK)が3.4%安、東風汽車集団(489/HK)が2.6%安と値を下げた。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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