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【市況】22日の中国本土市場概況:上海総合指数は小幅安、高値警戒感で売り優勢の展開


22日の中国本土マーケットは小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は前日比19.44ポイント(0.64%)安の2999.36ポイントと8日ぶりに反落した。上海A株指数も下落し、20.39ポイント(0.65%)安の3138.89ポイントで引けた。外貨建てB株相場も下げる。上海B株指数が1.18ポイント(0.31%)安の372.13ポイント、深センB株指数が2.38ポイント(0.21%)安の1131.54ポイントで終えた。

戻り待ちの売りに押される展開。主要指数はこのところ上昇ピッチが速かっただけに、相場の過熱感が警戒された。ただ、大きく売り込む動きはみられない。信用取引規制の緩和で、投資資金の流入が加速するとの期待が続いている。中国人民銀行(中央銀行)の資金供給も支えだ。昨日に続き人民銀はリバースレポを通じ、市中に資金を供給。2日間の供給額は累計で2100億人民元に上った。今週の期日到来分は累計2000億人民元にとどまるため、週間での供給超が確定している。

業種別では、証券株の下げが目立つ。海通証券(600837/SH)が4.6%安、中国中車(601766/SH)が3.5%安で引けている。政府系の中国証券金融公司(中国の証券金融会社)が証券会社に資金を貸し出す業務を21日から再開するするなか、信用取引業務が拡大するとの思惑で、昨日は証券株が軒並み急伸していた。時価総額上位の銀行株や保険株、エネルギー株なども売られている。不動産株や素材関連株、インフラ関連株もさえない。
【亜州IR】

《FA》

 提供:フィスコ

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