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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は111円台で推移か、東京市場休場で主要通貨の為替取引は動意薄となる見込み


18日のドル・円は、東京市場では111円47銭から110円82銭まで下落。欧米市場でドルは一時111円76銭まで反発し、111円54銭で取引を終えた。


本日21日のドル・円は111円台で推移か。東京市場は春分の日の振替休日で休場となるため、ドル・円などの主要通貨の為替取引はやや動意薄となる見込み。


米連邦公開市場委員会(FOMC)が16日に公表した声明では、インフレについて「ここ数カ月で上昇しているものの、長期目標の2%を下回っている」と指摘されていた。経済活動は緩やかなペースで拡大を続けており、労働市場は一段と力強さを増しているとの見方が示されていたが、2%未満のインフレ率が続いていることが利上げ見送りの要因になったものとみられている。


市場関係者の間では、米連邦準備制度理事会(FRB)は金融政策の変更に際して、インフレ(物価見通し)を最も重視しているのではないか?との見方が広がっている。FOMCが公表した金利・経済予測では、コアPCE(インフレ率)は、2016年末が1.6%(前回1.6%)、2017年末は1.8%(同1.9%)、2018年末は2.0%(同2.0%)となっていた。


2017年のインフレ見通しは前回予測(12月時点)との比較でやや下方修正されていることから、金利引き上げのペースは当初の計画よりもゆるやかなものになる可能性が高い。このことは中長期的なドル相場の見通しにも微妙な影響を与えることになりそうだ。

《MK》

 提供:フィスコ

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