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【市況】IPOや「フィンテック」等のテーマ株物色の流れが続くか【クロージング】


18日の日経平均は4日続落。211.57円安の16724.81円(出来高概算22億9000万株)で取引を終えている。米利上げペースの鈍化を背景に為替市場では円高が進んでおり、これが嫌気され売りが先行した。小幅な下げで始まった日経平均は、その後円相場が1ドル110円台に突入するなか、先物主導によるインデックス売りが断続的に入ると、一時16600円前半まで下げ幅を拡大している。大引けにかけては円高が一服したこともあって下げ幅を縮めているが、日経平均は200円を超える下げとなり、4日続落で取引を終えた。

これまで相場の変動要因だった原油相場が上昇を見せてきているものの、ここにきて為替相場に振らされる相場展開をみせている。期末要因から機関投資家の積極的な売買は手控えられると考えられるなか、不安定な相場展開が意識されやすい。また、期末接近で貸株返却に伴う買戻しによる上昇なども意識されやすい時期ではあるが、円高が重しになりそうだ。

来週は21日に米アップルのイベントが開催される。「iPhone」の売り上げ減速懸念で、米アップルの株価は昨年11月から1月にかけて急落した。ただアナリストの間では、最悪期は過ぎたようだとの認識がある。メディア向けイベントで発表するとみられる画面サイズ4インチの新型iPhoneが需要の「追い風になる」可能性なども期待されており、電子部品株への見直しに向かわせよう。その他は、決算などの個別物色のほか、直近IPO銘柄、「フィンテック」等のテーマ株物色の流れがしばらく続きそうである。

《AK》

 提供:フィスコ

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